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【B'z】バーミリオンカードの存在意義を考察する【SAISON】

筆者は、B'zのファンクラブ「B'z PARTY」の会員だけが申し込む事のできるクレジットカード『バーミリオンカード』というセゾンカードの一種を保有している。


『クレジット機能付きB'z PARTY会員証』とし、B'zファンクラブ会報Vol.053に同封された申込書より申し込みを開始した。


筆者がカード会員に入会したのは2017年7月頃で、ちょうど券面デザインが現行のバージョンに刷新された頃であった。


「バーミリオンカードを保有したらこういった特典がありますよ☆」という触れ込みに釣られて申し込んでから6年半以上経った。

しかし、その間に「改悪」とまでは言わないけど、あまり恩恵を感じられなくなってきたように思えてならない。


■バーミリオンカード独自の特徴

バーミリオンカード独自の特徴はいくつかあるが、もはやその恩恵が薄れたものも少なくない。

(1)B'z PARTY年会費の自動引き落とし
・現状、有用な特徴はコレのみ。

(2)バーミリオンカード最速先行抽選
・2017年4月の「B'z Club-Gym」発足以降に採用された特典。
・B'zのみで適用され、松本ソロと稲葉ソロは対象外。
・ほとんど当選しない。
 →筆者は、特典開始当初から当選した事は一度もなく、もはや都市伝説になりつつある。

以前と比べ、バーミリオンカード会員が増えたために、
競争率も上がったのではないかという声も見受けられるが、当初からの当たらなさっぷりからして、おそらく元々の当選枠がかなり少ないと思われる。

(3)チケット代の決済利用
・何も特別な事でもなく、クレジットカードなのだから、決済に利用できて当たり前。できなければクレジットカードとしての存在意義ナシ!

(4)バーミリオンカード決済専用レーン
・2022年までは一部の小規模の会場を除き設置されていたが、2023年は大入りの35周年ライブだったにも関わらず設置されなかった。

以前と比べ、バーミリオンカード会員が増えたために、
専用レーンに並ぶ人も増え、スムーズにグッズを買えるという特典の恩恵が薄れたからだと思われる。

(5)ファンクラブ会員特典も今までどおり
・今までどおりなら、バーミリオンカードが有ろうと無かろうと関係ない。


※バーミリオンカードのご紹介


※B'z Club-Gym

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それと、「バーミリオンカードポイント」というのも存在していたが、2023年11月30日16時59分59秒を以て終了となった。もしかして、利用者が少なかった??


※バーミリオンカードポイントについて



■セゾンカードとしては下位に位置するバーミリオンカード

バーミリオンカードは、事実上、ファンクラブ年会費3500円を自動で引き落とししてくれるためだけに機能するクレジットカードとなった。

各クレジットカードでもよく見られる「改悪」は、バーミリオンカードも例外ではないという事。

セゾンカードのほとんどに付加されている「永久不滅ポイント制度」も対象外であり、旨味がほとんどないため、普段使いするには厳しい。

今となっては、年会費を自動引き落としつつ、自分の名前と会員番号がエンボスで刻み込まれた良デザインのカードを見つめながらニヤニヤするために存在しているようなもの。


■ナゾの利用可能枠の増枠

そんなバーミリオンカードだけど、特別に何か凄い利用実績があるわけでもないのに、気がついたら、
ショッピング枠は、当初の80万円から250万円にまで増枠されていた。
キャッシング枠は、当初の30万円のまま現状維持。(近日中に0円にする予定)
セゾンカードは利用枠が緩いと言われているようだが、まさかココまで膨れ上がるとはw

バーミリオンカードの利用可能枠の増枠履歴を、更新時に届く書類やセゾンカードからのメールより追ってみた。

◇2017年07月01日……券面が現行のバージョンに刷新
☆2017年07月中旬……入会(80万円)
◎2017年07月中旬~2020年07月31日(1枚目/3年/ICチップ無し)
◎2020年08月01日~2022年07月31日(2枚目/2年/ICチップ追加)
 ・2022年01月01日……100万円
◎2022年08月01日~2025年07月31日(3枚目/3年/タッチ決済対応)
 ・2022年08月01日……150万円
 ・2023年04月01日……200万円
 ・2023年11月01日……250万円

2枚目がなぜ2年間だったのかはナゾ。

なお、筆者の方から増枠の申し込みをした事は一切なく、カード会社側の不定期審査によるものであるが、3枚目になってから一気に増枠が加速した。
判断基準がイマイチわからないw




■ファンクラブ内で会員ランクをつけるのは難しいか?!

現状、バーミリオンカードの恩恵といえば、年会費の自動引き落としだけであるが、そこからサービス向上に努めるのであれば、
いっその事、「B'z PARTYオフィシャルショップ」「B'z The Store」「会場のグッズ売り場」での利用実績等に応じて会員ランクを設定し、上位であるほどチケット当選優遇などを付与してみてはどうか……と思いたくなってしまう。

例えば、利用実績に応じてインビテーション(招待状)を送り、受け取った人だけが上位のステータスカードに切り替えできるようにするとか。
クレジットカードらしいやり方だし、カードの年会費だって取れるというもの。
そうすれば、ファンの間で競争にもなるし、売れれば売れるほどアーティストにもお金が入り、よりよい楽曲やライブを作る事だってできる。



しかし、それをやろうとすると、多方面から物凄い批判に晒される事が容易に想像できる。なんてったって、日本人は嫉妬深い人種だ。


2018年2月に、岡崎体育さんが、ファンの熱量を可視化するファンクラブシステム(会員ランクの設置・会員ランクに応じたサービスの提供)『bitfan』を発表した時の事。
CDやDVDで稼げなくなった時代に、アーティストが稼ぐ新たな手法の一つとして面白い取り組みだと思って注目したのだが、
「ファンに優劣をつけるな!」
「金を持ってない小中学生のファンは置き去りか?」
などという批判を多く受けてしまい、大炎上に発展してしまった。


その後、岡崎体育さんは自身のブログやSNSで、
「高い熱量を持って応援してくれている人への恩返し」
「ただでさえ優劣の象徴であるファンクラブを、細分化しただけでこんな叩かれると思わなかった」
と、自身の考えを発信したが、結局は取り止めとなった。


有料会員になったりCD・DVDを買う事によって、様々な特典を受けられるシステムは昔から普通に存在するもの。AKBの握手会なんてその最たるものだ。

ましてや、日本は資本主義。多くのお金を消費して貢献した者に、それ相応のサービスや見返りがあって当然なのにね。


2017年夏のROCK IN JAPANで、B'zと時間帯が被ってしまい、「B'zの裏はキツイ」とネタにした岡崎体育さん。
人柱となり、ファンクラブのシステムを改革しようとした岡崎体育さん。
これらの事もあり、彼の事はどうしても嫌いになれない自分がいるw

そりゃあ、自分の裏でこんなライブをされたら、キツイなんてものじゃないわなw



売れるために、最初は売れ線ポップや当時流行りのダンスビートから始まり、
オリコンチャートの左側ページ(1~50位)に載る事に執着し、
「お金を投資できるようになった事は大きい」と20周年時のNHK特番で言い放ったB'z(というか松本孝弘氏)であるが、
それを遥かに凌駕するほどにファンを大切にしてきたB'zが、ファンクラブ会員にランクを付けるというのはとても考えられない事であり、現実的とは言えない。


B'zファンクラブ会員の一人として、バーミリオンカードのサービス向上を願いたいものである。

しかし、現実を考えた場合、今後、サービスが向上される事はおそらくないだろうと思う。

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