群衆事故は未然に防止するべきものだ!

2023年11月11日(土)17時50分頃、大阪府は梅田のヨドバシカメラ前にて、今いろんな意味で話題の某保守党が街頭演説を行った。

その演説開始前に、緊急車両(警察・救急・消防)が現場に多数出動されて大騒ぎとなった。



■ヨドバシカメラ前はキケンな状態に!

演説開始前。
ヨドバシカメラ所有のペデストリアンデッキ(空中歩道橋)周辺や店舗前は、大勢の人混みでごった返した。
演説の聴衆者ではない一般の通行者の身動きが取れず、立ち往生し、足止めを食らわされ、辺りは怒号が飛び交った。

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更に、ヨドバシカメラの関係者と思われる方々が、危険な状態を危惧したために演説の中止を求める場面もあった。

当然です。

店舗側の所有地や所有物で何か事故でも起これば、その管理責任は所有者であるヨドバシ側にあるわけで、危機管理上、事故を未然に防止するために頭を下げてでも懇願するだろうよ。


それに対して、心無いヤジを飛ばす支持者たち。
ヘラヘラする河村たかし共同代表(名古屋市長)。
そして、強行して演説する主催者二人。

アマリニモ無謀だ!


身の危険を感じた人たちが警察や消防に通報していても不思議ではなく、緊急車両が多数出動し、辺りが渋滞する大騒ぎとなってしまい、最終的には危険と判断した警察の要請により、演説は途中で中止となった。


■人混みの原因は「警備計画の0」

ヨドバシカメラ梅田店の休日来場者数は14万人と非常に多く、オタクの聖地・秋葉原よりも出入りが激しい。

https://koutsu-navi.com/wp-content/uploads/2012/10/a5b8f2f5394d085e950f37937bc2b5f41.pdf


また、あのデッキが、JR大阪駅・ルクア・カリヨン広場・阪急と接続されている事もあり、人の往来がハンパない所でもある。

https://www.yodobashi.com/ec/support/news/170613220721/index.html


それに加えて、この日は阪神タイガースの日本一セールも行われていたようで、通常よりも更に来場者数が多かったようだ。


そんなヨドバシカメラ近辺で、一般の通行人が通れないほどに大混雑していた原因は、演説時に必須ともいえる「動線確保」が至る所でされていなかった事にあった。
当日の現場写真を見たが、確かに動線確保はされていなかった。

辺りはパニックになり、極めて危険な状況であり、一歩間違えば群衆雪崩が起きて大事故を誘発していただろう。


店舗前の車道にも人が溢れていたほどで、最終的に事故が起きなかったのが不思議なくらいだ。

アマリニモ無策だ!

通報したのは大正解だし、中止にさせたのは大英断だった。


■当事者意識のない某保守党関係者と支持者

この件について、某保守党の支持者たちは、
「アンチが虚偽通報したのではないか?」
「吉村知事が嫌がらせのために緊急車両を出動させたのではないか?」
「伝説の演説になった!」
などと言っている人が多数おり、アクトバット擁護が目立った。


取材しない自称ジャーナリストの事務総長は、「道路使用許可は取っている!」と主張していたが、
肝心の「警備計画」について大作家先生は、
「おつかいだから知らんがな (´・ω・`) 」との事。

あまりの当事者意識の無さに呆れてしまう。
一般の通行人の生命すら守れない連中が「国を守る」とかギャグで言ってんの???

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この人の謝罪は、誰に対しての謝罪なのか???



相変わらず能天気なポンコツ市長ですね。



後日、某保守党は、当日の演説について公式サイトで声明を出したが、内容はまさにガキ使の「ヘイポーの謝罪文」並の酷さであった。
しかも、当初述べていた事とは違う内容になっているという。シレーっとサイレント修正か???


何にしても、謝罪は形式的なもので終始しており、あれだけの大騒動を起こしておきながら、反省の態度は皆無の模様。

アマリニモ無責任だ!

緊急車両が出動してきたから大騒ぎになったのではなく、
一般の通行人も巻き込むほどの大騒ぎになったから緊急車両が出動して、更に大騒ぎになった。

つまり、そういう事です。


■他党の演説時の群衆統率

そこへくると、自民党は、スタッフや警備員がしっかりと群衆を統率しており、動線や点字ブロック通路の確保には相当気を遣っているのがわかる。
某保守党なんかとは、組織力にも警備計画の綿密さにもノウハウにも圧倒的な差がある。当たり前だが。



■事故が起こってしまってからでは遅すぎる!

群衆事故といえば、
昨年2022年10月29日に、韓国のソウル梨泰院で雑踏事故が起こり、158名(うち日本人2名)が死亡した。ハロウィンイベント中に起こった事故だった。

日本でも、2001年7月21日に、兵庫県明石市の花火大会で群衆事故が起こり、11名が死亡している。
この件がキッカケで警備業法や国家公安委員会規則が改正され、雑踏警備が新設されたほどである。

道路使用許可が出たからといって、その近辺を特定の集団が占拠してよいはずがない。
許可が出ても、後に危険と判断されれば、許可は取り消されるのだよ。(道路交通法第77条第5項)

東京都渋谷区が、ハロウィンや年末年始カウントダウンなどの特定期間において厳戒態勢を敷くのは、まさに周辺地域の安全で安心な環境を確保するためであり、事故を未然に防止するためである。2019年に条例として定められた。



今回、「群衆事故は起こらなかった」というのは、あくまでも結果論でしかなく、運が良かったとしか言いようがない。
事故が起こってからでは遅すぎる。だから、事故は未然に防止しなければならない。そのために先手先手で動く。

当たり前の事なのだが、某保守党の関係者や支持者たちは、そんな簡単な事さえ理解できないようだ。

そんな連中が「国家の安全保障」や「憲法9条の改正」を熱烈に語るなんてのは、もはや渾身のギャグにもならないですね。

そんな事で、本当に国家を守れますか???

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