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またひとつ

ツモリチサトはそんなに執着があったわけではないが、エイ・ネットの洋服には一時期お世話になっていた。zuccaがとても好きだったので。

年齢を重ね嗜好も変わり、お店もほとんど見なくなった。
その間に時代も変わり、アパレル業界の店舗維持は厳しいというニュースもよく聞くように。
ファストファッションが一般化したこともあってか、単価が高い服は売れなくなったのかもしれない。
個人的には、ケアの難しい服は敬遠するようになった。よほどデザインや形が好みでない限りは。買う前にまず「家で洗えるのかな…」と気にするようになってしまった。これはこれで悲しいけれど現実。

今回の件を見て、FRAPBOISからデザイナーの宇津木えりさんが離れたことを思い出した。結構衝撃だった。
作る人が変われば中身も変わる。バンドでボーカルが変わるようなもので、全く違うブランドになってしまうかもしれない。でもFRAPBOISはそうならなかったし、今も店舗がある。少しずつシフトチェンジはされていったけれど(今はやたらとコラボ商品が多くなった)急にがらりと変わることがなかったので、ユーザー離れは少なかったのかなと思っている。

ツモリチサトはアパレル以外のライセンス契約は継続されるとのことで。津森さん自身がデザインを辞めるわけではないのね。

宇津木さんはFRAPBOISから離れてしばらくしてからだけど、エイ・ネットでmercibeaucoupを始めたし、津森さんもまた別のブランドを立ち上げるかもしれない。
ブランドを立ち上げて維持していくのは一人でできることではないし、運営する会社の意向とデザイナーさんの想いが一致して、継続していくことは難しい。芸術とビジネスがうまく合意しないといけないのだから。
ビジネスライクにブランドを維持するなら、デザイナーを変えて継続すればいいし(それが現在のFRAPBOISな気がする)そもそも今は店舗運営が難しい時代になっている。人件費もかかるし。店舗はショールームとして、購入はネットで、というケースも多い(実際私もよくやる)

ちょっと好きだったな、と思うものがひとつ、またひとつと消えていくのが、時代の変化というものなのだな。

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