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【FIRE/セミリタイヤ】サイドFIRE後も社畜生活が続く経営者やフリーランスたち

オレだ。尊師だ。

「起業したら悠々自適な生活をする!」
「脱サラすれば上司や同僚のわずらわしさから開放される!」

ウザすぎる人間関係に中指を立てて、フリーランスや経営者に転身する人たちがいる。完全FIREの前に、好きなことで生きていくサイドFIREも人気が高い。素晴らしいことだ。

だけど残念なことに、せっかく脱サラしたのに、その後も取引先の靴を舐める人たちはかなり多くいる。それで幸せなら何も言わないが、

「あの社長、こっちの足元見やがって」
「客先常駐が地獄すぎワロエナイ…」

みたいに、フリーになっても結局、人間関係で疲れ果てている話をよく見る。結論、こうなってしまう理由は社畜精神が抜けないからなんだ。

今回はオレの体験談も踏まえて語っていきたい。

9割の「人脈(笑)」はゴミである

他の人は思っていても遠慮して堂々と言えないから、オレがハッキリ言おう。ずばり、人脈(笑)はゴミであると。おっと勘違いしないでくれ。もちろん、有力なつながりは存在する。オレにだって太くて大事な顧客はいるし、感謝してもしきれない関係は持ってる。

ダメなのは「起業したから人脈を作らないと!」と異業種交流会みたいなところに出入りして名刺という名の燃えるゴミを配布しにいったり、「#駆け出し〇〇とつながりたい」みたいなタグをSNSにつけて必死に人脈を作ろうと駆けずり回るパターンだ。

でもえらそうなことはいえない。オレも昔はやった笑。スーツとネクタイ姿で、異業種交流会に参加して名刺という燃えるゴミを配布して回った。確か場所は御茶ノ水のセミナールームだったと思う。正直、こういう場には頭のバグったヤバいヤツラが多かった。こんにちは、の次の言葉から怒涛のワンルームマンション投資のマシンガン営業トークが始まったり、宗教の勧誘みたいなやつや、自社商品サービスを売りつけたくて仕方がないハイエナばかりだった。でも何人かは人間の言葉が通じる連中を見つけたので、その後に飲みに行った。でもすぐに後悔した。飲みの席でも連中はハードセールスの嵐で「ぜひお時間を作って一度、弊社のセミナーに来てください。無料なんで!」と言われた。100000%高額バックエンド付きの売り込みだ。行くわけがない。その場では適当に行くふりをして帰った。翌日から、名刺交換した大半から頼んでもないメルマガが届き始めた。「おかげさまでメルマガ登録1万人突破!」じゃねえよ。無理やり迷惑メール送りつけてくるハイエナめ。しっかりと迷惑メール登録しておいた。

人脈は努力して作るものじゃない。仕事の結果として自然にできるものなんだ。この辺は友達と同じ。友達だって作ろうと思って作るものではなく、一緒に遊んで楽しいと感じる人とだけ友達として残るって感じだろう。ということは、まずは仕事をたくさんこなして、相手の心に留まるような実績を作りまくることが先だ。異業種交流会なんて仕事がない、稼げない、寂しい、買ってくれるカモネギ欲しいと思ってるクレクレくんしかいない。絶対にいってはいけない。時間のムダでしかない。

クライアントの靴を舐めるフリーランス

「何にも縛られず、悠々自適なフリーランス生活!」

みたいなキャッチフレーズに惹かれて、自称(笑)ADHDの人材が大量にフリーランスに流れているという話をよく聞く。でもオレはバカにはしない。そもそも、顔も名前も知らない他人が何をしてもオレには関係ない。好きにしてくれ。でも、こういう人たちは大抵の場合、悠々自適には程遠く会社で上司の靴を舐める代わりに、クライアントの靴を舐める生活になっているだけだ。サラリーマン時代より、より経済的に困窮し安定性を失ってな。

稼げないフリーランスは悲惨だ。スキルや経験がなくてもサラリーマンと違って、給料をもらいながら成長なんてさせてくれない。大したことがないスキルしかないヤツは自然に低価格競争になる。オレはフリーランスへ仕事を発注する立場だからよく分かる。ちょっとした仕事を発注すると、たちまち10数件のフリーランスから「自分に仕事ください!」と応募が来る。彼らは選ぶ側ではなく、永遠に選ばれる側だ。もちろん、世の中には抜群のスキルや実績を持った強いフリーランスもいるけど、肌感覚で言えば全体の10%もいない。ほとんどのフリーランスは安さ以外にPRポイントなんてない。

実際、オレも「提案する価格より安く納品します」みたいなオファーを受け取るので、そうしたフリーランスに発注することになってる。フリーランスの方から「極限まで安くするから、仕事ちょうだーい!!」と懇願してくるんだ。

オレがフリーランスへ発注したごく一部の仕事たち

そうなると当然、パワーバランスが崩壊する。つまり仕事を投げるクライアントが圧倒的に強い。スキルや実績がしょぼい相手から「この値段でしか受けません!」と強気で来られても「ほんなら他のフリーランスに頼むわ(ハナホジー)」ってなってしまう。プライドじゃ生活できない。結果的に安売り競争に巻き込まれる。

だからフリーランスになりたいと思っているなら、まずはスキルという力を付けるべきだとオレは思う。「あなたにしか頼めない!だから頼みます!」みたいな姿勢でお願いされるような実力を付けてくれ。

中略
昨日、雑誌のインタビュー依頼が来た

ちなみに本業ではオレの場合はこんな感じで、指名で直接仕事が来る。自慢のつもりはまったくないけど、他者にはない実績があれば仕事はこんな感じでクライアントの方からお願いしてくるようになる。こっちは仕事を選ぶ側で、価格もこっちが決められるんだ。

だからとにかく力をつけてくれ。そうでないとフリーランスになっても社畜生活は変わらない。

客先常駐地獄

あなたは「客先常駐地獄」という言葉を知っているだろうか?

Googleの検索サジェストがカオスw

とりあえずこれを見てくれ。Googleの検索サジェストがそのヤバさを教えてくれるだろう。フリーランスエンジニアでも、客先常駐をしている人たちがいるし、オレはサラリーマンだった頃に客先常駐をしていたフリーのコンサルタントもいた。

いいクライアントもたくさんあることは知ってるけど、正直言って客先常駐はサラリーマンと本質は何も変わらない。「ふ、フリーランスの方が報酬がいいから(震え声)」な言い訳をする人もいるかもしれないが、十分稼いでいるなら別に客先常駐なんてせず、自宅で働けば良い。結局、客先常駐を提示されてホイホイ出ていくのはカネがないからだ。

メリット、デメリットは両方あるのは知っているけど、オレからするとデメリットがデカすぎて、多少カネが良い程度では絶対にやりたくないというのが本音だ。

まず責任が重い。自社の社員なら今後の伸びしろとか成長とか経験を積めれば許されることも、フリーランスだと結果しか求められない。当たり前だ。会社はフリーランスまで育てる義理なんてない。役に立たなければゴミでしかないから即刻お払い箱になる。

そして働く時間や場所が決まってしまう。おまけに残業代なんて出ない。オレがサラリーマン時代に一緒にフロアで働いていたフリーのコンサルタントは毎日、夜中3時まで働きその後は会社近隣のオフィスで寝て、朝7時には来ていた。すっかりハゲ散らかしていたので、年齢はとっくに50半ばだと思う。そんな年齢で20台にしかできないようなハードワークっぷりで残業代も何もない。絶対に続かない。

最後に人間関係だ。当たり前だけど、客先のクライアントはお客様。挨拶をしたり、気を使ったりするのは当たり前。あれ?自由を求めてフリーランスになったのに、なんでまだ気を使ってんの?イミフすぎるだろww

でも客先常駐をするフリーはいる。なぜか?色んな理由があるだろうけど結局は自力で稼げてないからだ。

社畜な社長

最後はこれ。地方にいるとわんさかみるけど、社長なのに取引先の犬をやってる人たちだ。

地方の稼げない社長になると、数少ない取引先からの収入が生命線になる。しかも自分だけでなく、従業員も食わせないといけない。だから社長も現場に出て誰よりも働くし、取引先に気を使って飲み会でヨイショし、なんならピンクなお店にも付き合い、ヘトヘトになって帰宅する生活だ。オレは何人もそうした人たちを見てきた。イメージは、闇金ウシジマくんにカネを貸してる金主。あのウシジマくんも逆らえないヤツラだ。


色々と話したけど、フリーや社長に夢見て脱サラしても実力がなければ、永遠に社畜生活が続く。結局、相手も人間だからへーこらいうことを聞く姿勢を見せてしまうと、舐めてかかられる。仕事がなくなるのが怖くて、逆らえない。これってサラリーマンが上司の靴を舐める構図と何も変わらない。唯一違いがあるとすれば、サラリーマン以上に経済的、社会的に安定しないってことくらいだろう。クソッタレすぎる。だからフリーになりたい人は悪いことは言わない。絶対に実力を付けてくれ。そうした上で脱サラしないと、あなたは永遠に他人の靴を舐め続ける人生を送ることになるだろう。

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