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第112回コーデックス連絡協議会 概要

第112回コーデックス連絡協議会 概要(本文3,932文字)
 
 
1. はじめに
厚生労働省、消費者庁及び農林水産省は、2024年09月05日に「第112回コーデックス連絡協議会」を開催しました。
今回は、令和6年9月に開催される第27回食品輸出入検査・認証制度部会(CCFICS)及び令和6年10月に開催される第44回栄養・特殊用途食品部会(CCNFSDU)の主な検討議題の説明、令和6年4月に開催された第54回食品添加物部会(CCFA)及び令和6年5月に開催された第43回分析・サンプリング法部会(CCMAS)の報告ならびに意見交換です。
以下に内容をまとめます。
 
 
2. 議題
2-1. コーデックス委員会の活動状況
2-1-1. 今後の活動について
2-1-1-1. 第27回 食品輸出入検査・認証制度部会(CCFICS)
2-1-1-2. 第44回 栄養・特殊用途食品部会(CCNFSDU)
2-1-2. 最近コーデックス委員会で検討された議題について
2-1-2-1. 第54回 食品添加物部会(CCFA)
2-1-2-2. 第43回 分析・サンプリング法部会(CCMAS)
2-2. その他
作業の概要及び状況(配布資料のとおり)
 
3. 議事
3-1. コーデックス委員会の活動状況
3-1-1. 今後の活動について
3-1-1-1. 第27回 食品輸出入検査・認証制度部会(CCFICS)
3-1-1-1-1. 議題の採択
・部会で検討する議題の確認と採択
3-1-1-1-2. コーデックス総会及びその他の部会からの付託事項
・コーデックス総会および他の部会からの指示事項について報告
3-1-1-1-3. CCFICS の作業に係るFAO、WHO 及び他の国際政府機関の活動に関する報告
・FAO、WHO、UNIDO、WTO、STDF、OECDなどの国際機関からの活動報告
3-1-1-1-4. 同等性に係るガイドラインの統合原案(ステップ4)
・輸出入国の食品管理システムの同等性を認めるためのガイドラインの統合案の検討、ならびに既存のガイドラインを統合し、合理的な範囲で使用することが提案
3-1-1-1-5. 食品偽装の防止及び管理に関するガイドライン原案(ステップ4)
・食品偽装を防止し、管理するためのガイドラインの原案を検討
3-1-1-1-6. 食品検査・認証制度におけるツールとしてのトレーサビリティ/製品トレーシングの原則(CXG60-2006)の改訂及び更新原案(ステップ4)
・トレーサビリティおよび製品トレーシングの原則の改訂および更新案を検討
3-1-1-1-7. 輸入食品の却下における不服申し立てメカニズムに関する討議文書
・輸入食品が却下された場合の不服申し立てメカニズムについて討議
3-1-1-1-8. 衛生要件の標準化に関する討議文書
・衛生要件の標準化に関する討議
3-1-1-1-9. 新たな世界規模の課題に関するリストの見直し及び更新
・新たな世界規模の課題に関するリストの見直しおよび更新
3-1-1-1-10. その他の事項
・その他の関連事項を討議
3-1-1-1-11. 次回の開催日及び開催地
・次回の部会の開催日および開催地を決定します。
3-1-1-1-12. 報告書の採択
・部会の報告書が採択されます。
 
3-1-1-2. 第44回 栄養・特殊用途食品部会(CCNFSDU)
3-1-1-2-1. 議題の採択
・議題の採択について特に異議はなく、議題の適切な採択を期待
3-1-1-2-2. コーデックス総会及び各部会からの付託事項
・コーデックス総会および他の部会からの付託事項について、適宜聴取し、必要に応じて対応
3-1-1-2-3. FAO/WHOから提起された関心事項
・FAOおよびWHOから提起された関心事項について、適宜聴取し、必要に応じて対応
3-1-1-2-4. 6~36か月齢児の栄養参照量
3-1-1-2-4-1. 6~36か月齢児の栄養参照量の設定に関する一般原則(ステップ7)
3-1-1-2-4-2. 6~36か月齢児の栄養参照量(ステップ4)
・6~36か月齢児の栄養参照量に関する議論に積極的に参加し、科学的根拠に基づいた基準の設定を支持
3-1-1-2-5. いくつかの食品添加物の技術的正当性
・特定の食品添加物の技術的正当性についての評価を支持し、科学的データに基づいた適切な基準の設定を求める
3-1-1-2-6. 優先付けメカニズム/新たな課題と新規作業
3-1-1-2-6-1. 新規作業の同定及び優先付けのための予備評価のためのガイドライン
3-1-1-2-6-2. 新たな課題/新規作業のための提案
・新たな課題や作業の優先順位付けについての議論に積極的に参加し、重要性や緊急性に基づいた優先順位の設定を支持
3-1-1-2-7. CCNFSDUの範囲内のテキストのレビュー
・CCNFSDUの範囲内で使用されるテキストやガイドラインのレビューを支持し、最新の科学的知見に基づいた改訂を求める
3-1-1-2-8. 乳児用調製乳等に用いるフルクタン、β-カロテン及びリコピンに関する討議文書
・乳児用調製乳等に使用されるフルクタン、β-カロテン、リコピンに関する討議文書の検討を支持し、これらの成分の安全性や栄養価に関する科学的評価を求める
3-1-1-2-9. フォローアップフォーミュラにおける炭水化物源の甘味の評価に関する討議文書
・フォローアップフォーミュラにおける炭水化物源の甘味の評価に関する討議文書の検討を支持し、甘味料の使用基準やその影響についての科学的評価を求める
3-1-1-2-10. その他の事項及び今後の作業
・その他の関連事項や今後の作業計画についての議論に積極的に参加し、未解決の問題や新たな提案について適切に対応
3-1-1-2-11. 次回会合の日程及び開催地
・次回の会合の日程および開催地の決定を支持
3-1-1-2-12. 報告書の採択
・会議の報告書の採択を支持し、会議での議論や決定事項が正式に記録されることを重視しています
 
 
3-1-2. 最近コーデックス委員会で検討された議題について
3-1-2-1. 第54回 食品添加物部会(CCFA)
3-1-2-1-1: 議題の採択
・会議で検討する議題を正式に採択
3-1-2-1-2: コーデックス総会(CAC)及びその他の部会からの付託事項
・CACおよび他の部会からの指示や依頼事項が確認され、今後の対応方針を議論
3-1-2-1-3(a): FAO/WHO並びに第96回及び第97回FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)からの関心事項
・FAO/WHOおよびJECFAからの最新の関心事項が報告され、これに基づく対応策を検討
3-1-2-1-3(b): 第96回及び第97回JECFA会合から提案された食品添加物の同一性及び純度に関する仕様書原案
・JECFAから提案された食品添加物の同一性および純度に関する仕様書の原案が検討され、いくつかの修正を提案
3-1-2-1-4(a): コーデックス規格における食品添加物及び加工助剤の最大濃度の承認及び改訂
・食品添加物および加工助剤の最大濃度に関する既存の規格が見直され、新たな基準を承認
3-1-2-1-4(b): 個別食品規格の食品添加物条項と食品添加物の一般規格(GSFA)の関連条項の整合:整合に関する電子作業部会報告
・個別食品規格とGSFAの整合性を図るための報告が行われ、いくつかの調整を提案
3-1-2-1-5(a): 食品添加物に関する一般規格(GSFA):GSFAに関する電子作業部会報告
・GSFAに関する最新の報告が行われ、今後の改訂方針を議論
3-1-2-1-5(b): 食品添加物に関する一般規格(GSFA):食品添加物条項の新規/改訂の提案 (CL 2023/46-FA への回答)
・新規および改訂された食品添加物条項の提案が検討され、いくつかの提案を承認
3-1-2-1-6: 食品添加物の国際番号システム(INS)(CXG 36-1989)の改訂案
・INSの改訂案が検討され、いくつかの修正を承認
3-1-2-1-7: JECFA による評価のための優先物質リストの追加と変更に関する提案 (CL 2023/47-FA に対する回答)
・JECFAによる評価のための優先物質リストの追加および変更に関する提案が検討され、いくつかの物質をリストに追加
3-1-2-1-8: 食品添加物に関する一般規格(GSFA)、個別食品規格とその他の文書間の相違に関する討議文書-未解決の問題の特定-
・GSFA、個別食品規格、およびその他の文書間の相違点が議論され、未解決の問題を特定
3-1-2-1-9: 酵母の規格策定に関する討議文書
・酵母の規格策定に関する討議が行われ、今後の作業方針を決定
3-1-2-1-10: その他の事項及び今後の作業
・その他の事項について議論され、今後の作業計画を確認
3-1-2-1-11: 次回会合の日程及び開催地
・次回会合の日程および開催地を決定
 
3-1-2-2. 第43回 分析・サンプリング法部会(CCMAS)
3-1-2-2-1. 議題の採択
・会議で検討する議題を確認、提案された議題に同意
3-1-2-2-2. コーデックス総会及びその他の部会からの付託事項
・コーデックス総会や他の部会から指示事項が報告、これらの指示事項を尊重し、適切に対応することを表明
3-1-2-2-3. コーデックス規格中の分析法条項及びサンプリングプランの承認
・既存のコーデックス規格に含まれる分析法やサンプリングプランを科学的根拠に基づき承認
3-1-2-2-4. 分析・サンプリング法規格(CXS 234-1999)の点検・更新
3-1-2-2-# 4.1 穀類・豆類の分析法の点検・更新
・穀類や豆類の分析法について点検と、最新の技術とデータに基づいた更新を支持
3-1-2-2-# 4.2 魚及び魚加工品の分析法の点検・更新
・魚や魚加工品の分析法について点検と更新、特に水産物の安全性に関する高い基準を維持することを強調
3-1-2-2-# 4.3 フルーツジュースの分析法の点検・更新
・フルーツジュースの分析法についての点検と更新、消費者の健康を守るための厳格な基準を支持
3-1-2-2-5. 情報提供文書:サンプリングの一般ガイドライン(CXG 50-2004) -サンプリングプランアプリケーションを伴う e-book
サンプリングの一般ガイドラインに関する情報提供文書の紹介、これらのガイドラインが実務に役立つことを評価
3-1-2-2-6. 特定の食品マトリクス中の硝酸イオン及び亜硝酸イオンに関する分析法の性能規準
・硝酸イオン及び亜硝酸イオンの分析法についての性能規準を議論、正確で信頼性の高い分析法の重要性を強調
3-1-2-2-7. 予防的アレルゲン表示に係る分析法
・アレルゲン表示に関する分析法を議論、アレルギー患者の安全を確保するための厳格な表示基準を支持
3-1-2-2-8. CXS 234 において、同一として用いられている分析法の原理や名前の形式や名称の調和
・分析法の原理や名称の調和について議論、国際的な調和を図ることの重要性を強調
3-1-2-2-9. CXS 234 への窒素換算係数の収載場所に関するアプローチ
・窒素換算係数の収載場所について議論、科学的根拠に基づいたアプローチを支持
3-1-2-2-10. 同一の品目と条項との組み合わせについてType I分析法が収載されている場合のType IV分析法の収載について
・Type I分析法とType IV分析法の収載について議論、分析法の多様性を認めつつ、信頼性の高い方法を支持
3-1-2-2-11. 分析法に関する国際機関間会合の報告
・国際機関間会合の報告、国際的な協力の重要性を再確認
3-1-2-2-12. その他の事項及び今後の作業
・その他の事項や今後の作業について議論、引き続き積極的に参加することを表明
3-1-2-2-13. 次回会合の日程及び開催地
・次回会合の日程と開催地を決定、次回も積極的に参加する意向
3-1-2-2-14. 報告書の採択
・最終的に報告書を採択、報告書の内容に同意、今後の活動に反映させることを表明
 
 
 
<一次情報>
開催案内
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42173.html
第112回コーデックス連絡協議会(2024年9月5日)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/meeting_materials/review_meeting_002/
 
<配布資料>
第112回コーデックス連絡協議会 資料一覧
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/meeting_materials/assets/consumer_safety_cms203_240903_01.pdf
 
<動画配信>
第112回コーデックス連絡協議会(令和6年9月5日)
https://youtube.com/live/va8OIO7DKmM?feature=share
 
<参考情報>
【農林水産省】第111回コーデックス連絡協議会
https://www.maff.go.jp/j/syouan/kijun/codex/111.html
第111回コーデックス連絡協議会 概要
https://note.com/fir_institute/n/n66a07ad58aed

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