見出し画像

第111回コーデックス連絡協議会 概要

第111回コーデックス連絡協議会 概要(本文2,087文字)
 
 
1. はじめに
厚生労働省、消費者庁及び農林水産省は、2024年05月28日に「第111回コーデックス連絡協議会」を開催した。以下に議論内容をまとめる。
  
2. 議題
2-1. コーデックス委員会の活動状況
2-1-1. 今後の活動について
2-1-1-1. 第55回 残留農薬部会(CCPR)
2-1-2. 最近コーデックス委員会で検討された議題について
2-1-2-1. 第54回 食品衛生部会(CCFH)
2-1-2-2. 第17回 食品汚染物質部会(CCCF)
2-2. その他
作業の概要及び状況(配布資料のとおり)
 
3. 議事
3-1. コーデックス委員会の活動状況
3-1-1. 今後の活動について
3-1-1-1. 第55回 残留農薬部会(CCPR)
各議題の詳細については、以下の通り;
■FAO/WHOからの関心事項: FAO/WHO合同農薬管理合同会議(JMPM)やFAO/WHO合同農薬規格専門家会合(JMPS)の活動報告などが行われる。
■その他国際機関からの関心事項: 国際原子力機関(IAEA)の活動報告などが行われる。
■食品又は飼料中の農薬最大残留基準値(MRL)案(ステップ7)及び原案(ステップ4): 過去に検討が留められたMRL案及び原案、並びに2023年FAO/WHO合同残留農薬専門家会合(JMPR)により新たに勧告されたMRL原案について検討される。
■長期保存における農薬の標準物質の純度と安定性のモニタリングに係るガイドライン策定(ステップ4): 長期保存された標準物質の有効活用に資する新規作業として、標準物質や標準溶液を長期間にわたって保存・使用しようとする場合における、保管方法その他の要件や、純度及び安定性を確認する手順に特化したガイドライン案について議論が行われる。
■健康への懸念が示されていないが定期的再評価に必要なデータ提出等のサポートがされていない化合物の管理: MRLの定期的な再評価時に必要とされるデータを作成したり提出したりする者がいない場合についての議論が行われる。
■各国の農薬登録の情報: 農薬登録情報データベースの開発について報告される。
■JMPRによる評価/再評価のためのコーデックススケジュールと優先度リストの策定: JMPRが毒性及び残留に関する評価を行う農薬の優先リストについて議論される。
■CCPRとJMPRの手続強化: CCPRとJMPRの手続強化に向けた提案について議論される。
■トマトやピーマンのCXLs設定を受けたナスにおけるCXLs設定の検討: トマト又はピーマンのサブグループにCXLが設定されている農薬について、サブグループ12CへのCXL設定を検討する。
■今後の予定: 次回の専門部会は、2024年11月に開催予定。
 
3-1-2. 最近コーデックス委員会で検討された議題について
3-1-2-1. 第54回 食品衛生部会(CCFH)
各議事の詳細については資料参照のこと;
■議題5: 牛肉、生鮮葉物野菜、未殺菌乳及び未殺菌乳から製造されたチーズ並びにスプラウト類における志賀毒素産生性大腸菌(Shiga toxin-producing Escherichia coli:STEC)の管理のためのガイドラインの付属文書II 及びIV(ステップ4)の文書案
■議題6: 食品生産・加工における水の安全な使用及び再使用に関するガイドラインの付属文書II (魚及び水産製品)及びIII(乳及び乳製品)の文書案(ステップ4)
■議題7: 海産物中の病原性ビブリオ属菌の管理における食品衛生の一般原則の
適用に関するガイドライン(CXG 73-2010)の改訂原案(ステップ4)
■議題8: 食品の伝統的な市場における食品衛生管理措置のためのガイドライン原案(ステップ4)
■議題9: CCFH の文書と改訂された「食品衛生の一般原則(CXC 1-1969)」の整合化
■議題10: 食品中のウイルス管理への食品衛生の一般原則の適用に関するガイドライン(CAG 79-2012)の改訂
■議題11: 鶏肉中のカンピロバクター及びサルモネラ属菌の管理のためのガイドライン(CAG 78-2011)の改訂に関する討議文書
■議題12: 調理済み食品中のリステリア・モノサイトゲネスの管理における食品衛生の一般原則の適用に関するガイドライン(CAG 61-2007)改訂に関する討議文書
■今後の予定: 次回会合は2025年末に米国で開催予定
 
3-1-2-2. 第17回 食品汚染物質部会(CCCF)
各議題の詳細については資料のとおり;
(産業由来、環境由来及び天然由来の有害物質)
■議題5: 特定の食品群中の鉛の最大基準値(ステップ4)
■議題6: 魚類中のメチル水銀のサンプリングプラン(ステップ4)
(毒素)
■議題7: 直接消費用落花生中の総アフラトキシンの最大基準値を設定するための直接消費用落花生の定義
■議題8: 特定のスパイス類中の総アフラトキシン及びオクラトキシンAに関するサンプリングプラン(ステップ4)
■議題9: シガテラ中毒の防止及び低減に関する実施規範/ガイドライン(ステップ
4)
(討議文書)
■議題10: ピロリジジンアルカロイド類に関する討議文書
■議題11: トロパンアルカロイド類に関する討議文書
■議題12: 食品中のアクリルアミドに関する討議文書
■議題13: キノア中のカドミウム及び鉛
■議題14: 落花生中のアフラトキシン汚染の防止及び低減に関する実施規範(CXC55-
2004)のレビュー
■議題15: 乳生産用家畜飼料原料及び補助飼料のアフラトキシンB1低減に関する実施規範(CXC45-1997)のレビュー
■議題16: 食品中のカドミウム汚染の防止及び低減に関する実施規範の策定に関する討議文書
(一般事項)
■議題17: 最大基準値の策定のためのデータ解析及び改善されたデータ収集に関するガイダンス
■今後の予定: 次回会合は2025年6月に開催予定(開催地はタイが立候補)
 
<動画配信>
(終了しました。)
 
 
<一次情報>
https://www.maff.go.jp/j/syouan/kijun/codex/111.html

<配布資料>
資料(全体版)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/kijun/codex/attach/pdf/111-1.pdf


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?