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ネット黎明期に体験した著作権違反を勧めるセミナー

 昔、インターネットは無法地帯でした。
 法律が追いついていなかったため、アニメなどを勝手に載せる人、とんでもないエログロ作品を載せる人などがいたものです。
 医者が自分のホームページに患者の悪口を書いていたり、
 罵詈雑言も今の比ではなかった。

 主に2000年代でしょうか。
 今若い皆さんが知っている、
 整備されたインターネットとは、
 全くの別物でした。


 当時、情報商材(本みたいなもの?)をネットで売るのが流行ったり、
「ネットの登場は新しいビジネスチャンスだ!」
 というセミナーがたくさんあったりしました。
 胡散臭いものも多々ありました。


 当時、メルマガなどを駆使して稼いでいた有名人のセミナーが札幌でも開かれていて、
 私も行きました。
 しかし、そこで語られた手法は、

「専門家の本を丸写しして稼ぎ、
 注意されたら消せばいいじゃ〜ん」

 という、とんでもないものでした。
 話し方もヘラヘラしてお軽い感じ。
 人間的に信用できない雰囲気の人でした。

 セミナーの内容は、
 完全に著作権侵害のすすめ。
 でも、当時はまだネットに関する法律が、
 ほとんどなかった時代でした。

 その有名人が開く二次会みたいなのがあり、
「稼ぐ意欲があるほとんどの人」
 はそこになだれ込みました。

 でも、私は行きませんでした。
 ネットビジネスそのものに嫌悪感が芽生えてしまいました(それは今も続いています)。

 あの当時、良心を抑えて、
 あの講師の言う通りにしてたら、
 稼げたのかなあ、と思いますが、
 私はそれができませんでした。

 当時はこういう法律違反的なことをして、
 大金を稼いでいた人がけっこういたんですね。



 その後、アフェリエイトとかドロップシッピングとかグーグル広告とか、
 ネットで稼ぐ手法が次々と出ました。
 でも、どれも嫌いでした。
 広告は特に大嫌いです。

 ネットと相性がよくないなあと感じながら、
 気がつけば、20数年が経過。


 その後、徐々にネットの世界も法整備され、
 その有名人も、無断でアニメなどを載せていた人も消えました。
 エログロを載せていた人は、
 たぶん18禁に行ったんでしょう。
 今思うととんでもない状態でした。
 子供でも暴力的なポルノが見れるような……(今もある意味そうですが)

 当時ネットで変なものを見ちゃって、
 トラウマになってる人、
 今も多いんじゃないかなあ。
 そう思うくらい、当時は無法地帯でした。
 気味の悪いものもたくさん載っていた。


 今でもたまに、誰かの本を丸写しして、
 著作権侵害でニュースになる人がいますね。

 未だに2000年代の無法地帯のノリで、
 ネットを使ってるおじさんおばさん、
 たまに見かけますね。
 怖いことです。


 新しいチャンス!
 と思っても、やっぱり、
 法に触れるとか、
 倫理的にどうなのとか、
 品性の問題とか、
 ありますよね、個人の品格が問われる判断。


 私、もうけなくていいから、
 人間としての品性は保っていたい。
 騒ぐ人とは距離を置いていたい。


 でも、このネット社会では難しいのかな。



 読んでくれてありがとう。



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