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昔のブログLALのデータを読んだ

今パソコン開いてないので、原稿の引用ができませんが、実は大学時代に構想ができていた話でした。高校のときに「新橋五月」つまりサキちゃんの父親の話を先に紙のノートに書いていて、娘のサキちゃんの話があとに出たのです。

「娘が成長するまで15年はかかるから、2016年ごろにサキちゃんを出そう」

と、なんとなく思っていました。しかし、現実のほうがかなり過酷で、実は正社員として働いた経験が一度もありません。手当も退職金も私には無縁です。暖房手当もらえたことありません。福祉雇用はみなアルバイト扱いの雑用です。それすら私にはできませんでした。集中力がなく、ミスが多すぎるのです。昔書いた小説も誤字脱字だらけでした。

おそらく、ごく少数の読者は気づいているでしょうが、私は「水曜どうでしょう」を深夜で見ていた世代。DVDでも見まくっています。手元にはありませんがあれの影響はかなり大きい。大泉洋はノリの師匠です。ご本人は迷惑かもしれません。でも、そういう人、道産子には多いはず。ないがしろにされがちな北海道から初めて?全国区に出たどうでしょうは、たくさんの人の意識を変えたのです。

私が書いた小説(架空の人物の日記に近い)はみな長すぎてまとまりません。毎日の細かい生活をいちいち書いてしまうからです。お見せできないのが残念ですが、LALはその典型で、しかも、ブログでリアルタイムに、ニュースや天気をリンクさせながらキャラの日常を書いていたのです。
そんなん続けるの無理に決まってるのに。

マンガを併記していましたが、あれは北海道に戻ってから、古すぎるスキャナ(今は持っていない)を駆使して取り込んだ手書きでした。今は機材もソフトもなく、いろいろあってボツになりました。実はマンガ昔から大嫌いです。20代で読むのやめたくらいなんです。でも描くのは嫌いではない。頭には勝手にキャラが発生する。自分が常に謎。

話をLALに戻します。サキちゃんはもちろん私自身がモデルです。親が新橋五月(売れない劇団員)と二宮由希(大女優)なのは、『ぼくらは死んだ』に出てくるキャラと関係があるからです。
新橋五月は高校の思い出と化しています。彼は元々エリート思考の嫌味な奴だったのですが、演劇に目覚めてからバカさ加減をフルに発揮し始めるのです。舞台は80年代。もう、今から書ける気がしません。引っ越しが重なりすぎてノートが消失しています。当時はネットもパソコンもありませんでした。

世の中が変わりすぎて、今を舞台に書くのは不可能ではないかと感じています。ケータイの時代を書いていたらスマホになり、メールを書いたらLINEが来る。アプリなんて全く理解不能。電子決済は貧困層には「本人確認」「審査」が壁になります。けっこう辛いのです。地位がないと買い物すらできない国になるのか?と心配です。

なぜ札幌や北海道を舞台に書きにくいか。
自分が道産子だからです。
「日本人」ではなく「北海道人」「札幌人」というアイデンティティを持っているからです。
あと、現実に生きている方々に影響が及ぶのが怖いからです。ハロウィンのじゃこらんたんのネタも、だれかが真似してカボチャ投げないか不安に思いながら書いていました。

今は何を書いても誤解される時代です。
障害のある女性ならなおさらです。
しかも、東京の人間ではない。

「障害者が文章を書けるわけがない」

「これは東京の人じゃなきゃ書けないはずだ」

うんざりです。
本当に、この国は一体何なのですか?

サキちゃんについて書きたくてもこんな話題しか今出ません。この文章も「自分のことばかりダラダラ書いてる」ことになるのでしょうね。
読者はほぼ「いない」と思いながら文章をネットに載せて10年。ここも反応は全くありません。趣味で書いているし実力はないからまあ仕方ないです。もう年齢も体調も限界が来ています。
でも、書くのは呼吸と同じなので、死ぬ間際まで考えるのも書くのもやめないでしょうね。

最後に残念なことを書かねばなりません。
障害者をサポートする人たちは、私たちに知能があると思っていません。ましてや創作が出来るなどとは夢にも想像できないようです。
残念ながら健常者はみな、そんな傾向があります。知的障害と発達障害の区別すらしていません。ひらがなしか読めないと勘違いするおバカもいます。学校でろくなことを学んでいないのでしょうね。

創作はイコールで「生きること」になっている人が、特に、日本では多い。みな知っているはず。なのに、障害や慢性の病気の人を見ると、病状だけがその人みたいな言い方で差別しますね。

本当はもっとキャラについて語りたいけど今は無理です。ただでさえコロナでみんな大変なときですから。


追記:LALはその後、
『早紀と所長の2年半』という題名にして、小説家になろうに連載を再開しました。
時代は2016年のままです。今思うとおかしな点もありますが、記念に残して再出発しています。
よかったら読んでみてください。




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