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【Writing編】ケンブリッジ英検初受験(2024年5月18日実施)の振り返り | ケンブリッジ英検C2 | #12

 こんにちは。前回から科目別(全4回)に分けてケンブリッジ英検CPE(C2)初受験までの振り返り記事を投稿中です。本日はその第2弾となるWriting編です。

今回の結果(取得スコア)

 Writingは辛うじてC2レベル判定を取得することができました(注:合格点は200点)。

Writing: 205点 C2レベル判定

【参考】総合結果のチャートはこちらの記事からどうぞ。

試験形式と時間配分について

 Writingはは2つのパートから構成され、試験時間は90分です。

Part 1:2つテキストを読んで、240-280語のエッセイを記述

Part 2:3つのトピック(*)から1つ選んで280-320語で記述
*Article、Review、Report、Reviewの4種類の形式のうち3つが出題

 (参考)試験全体の出題形式はこちら(公式サイト)

 今回は対策レッスンでお世話になったネイティブ講師から添削やアドバイスを受けたこともあって、いずれのライティング形式にもある程度事前に慣れた状態で本番に臨みました。とはいえ実際の問題はやはり一筋縄ではいかず、予想以上に手こずってしまったのですが。。

 特に時間配分がダメダメで、最後に書き上げたのが試験終了数分前という有様😅。結果、規定語数に達しているかどうかも数えることができず、そのまま提出orz💦。「これは今回は厳しいな😞」と半ば諦めモードでしたが、辛うじてC2レベル判定を頂けました。。そのため今回はよしとしても、次回以降は時間配分については十分気をつけたいと思っているところです。

パート別振り返り(覚えている範囲で🙇‍♀️)

Part 1 (One compulsory question)

 Part 1は、同じテーマに対してそれぞれ主張の異なるテキスト2つを読み、各テキストの要点を入れながら一般的な意見プラス自分の意見を書くというエッセイ課題になります。これはエッセイライティングやアカデミックライティングに馴染みがあれば、比較的取り組みやすい課題かなと思います。当日のお題は、「学校のカリキュラムでクリエイティブや自己表現の科目はロジカルな科目に比べて重要度は低いのか」というものでした。

 ネイティブに講師によると、このような教育に関するトピックはよく出題されるそうで事前の添削課題でも「音楽科目は高学年になってもカリキュラムで残すべきか」というテーマで練習していたこともあり、比較的スムーズに書き上げることができました。

 が!そこで少し時間に余裕ができたこともあり、読み直すうちに「ちょっと自分の論点がぼやけてるな🤔」と気になり始め、よせば良いのに書き直しているうちに「沼」にハマってしまいました(笑)。そして気づけば、あっという間に試験時間の半分となる45分を過ぎてしまいました。時間があると逆に余計なことを考えて「自爆する」という典型例ですね😅。

Part 2 (One question from a choice of four)

 Part 2は規定の4種類の形式のうち実際の試験で出題されるのはそのうちの3種類で、そこから1題を選んで作成します。当日はReportとLetter、そしてArticleが出題されました。しかし、ただでさえPart 1で出遅れているといのに、まずその選択に迷いが生じてしまいました。。

 「ReportとLetterは元々自分は苦手、でもトピック自体は取り組みやすそう。一方のArticleは元々好きな形式だけどテーマは『動物の飼育に関する話』で難しそう。。」と悩み始めてしまい、ここでさらに数分ぐらい時間のロスが発生したかと思います。

 当初は「大学のスポーツに関するトピックで書きやすいかな」と思い、Reportにしようかなと思ったんですが、アウトラインを書き始めた段階でなかなかネタ(注)が思いつかず、あえなく断念。。(注:Report形式では、シチュエーションなど自分で「想像力」を働かせる必要が結構あります😅)

 最終的には「ナショジオ翻訳講座を受講して動物関連の用語にも慣れているし、自分の意見を伝えやすいだろう」と判断してArticleを選択しました。ちなみに4つのうち一番自分が好きな形式はReviewなんですが、今回は見事に選択肢から外れてしまいました(苦笑)。

 そしてそのArticleのトピックは「Whether wild animals should no longer be kept in zoos and wildlife parks (野生動物は、動物園や野生動物公園で飼育するべきではないのかどうか)」でした。

 ここで私は「飼育しても良い」という主張で書くと決め、その理由づけとして「動物園や公園で飼育をすることで動物の生態研究に役立つ」、「子供や学生が見学することで、動物との触れ合いや学習に役立つ」という2点を挙げ、さらに具体例として北海道・旭川市の旭山動物園のケースを引用するという構成にしました。

 ここからは余談ですが、私は時間が足りず焦ってしまったことも影響したのか「旭動物園」をうっかり「Asahikawa Zoo」と書いてしまい、帰りの電車の中で気づいて頭を抱えてしまいました(笑)。ですが、今回の結果から察する限りこういう細かいところは採点には響かないのかなと感じてます(注:あくまでも個人の感想&推測です😅)。

 またこれはC2試験官経験のあるネイティブ講師が言っていたんですが、ライティングでは「情報や背景知識の正確さ」よりも「トピックに対してちゃんと論理立てて書いているか」+「上級な単語・慣用句・つなぎ言葉(Signposting)を効果的に使っているか」ということの方が重要なんだそうで、実際に受験してこういうミスをしても合否に響かなかったことを考えると、このような多少の固有名詞の間違いぐらいは大目に見てくれるのかなとは思いました笑。

試験までに行った主な対策

前提

 初受験となる今回は「ライティングは独学ではまず難しいだろう🤔」ということで、ELT英会話スクールでC2試験官経験のあるネイティブ講師のレッスン+同じ講師による有料の添削サービスを受けて準備しました。他の科目では普段から利用しているオンライン英会話Cambly(キャンブリー)も活用しましたがレッスン時間が短くて制約があるので、ライティングに関してはELTのみで勉強を進めました。

対策① Objective Proficiencyテキストのライティング課題を解き、講師からアドバイスや添削を受ける

 ELTのレッスンを受け始めた当初はObjective Proficiency (Student’s Book)のライティング課題を毎回のレッスン前に原稿を作成して講師にメールで送り、レッスン当日にフィードバックをもらいました。そして試験の最終段階ではレッスンとは別に有料の添削サービスも数本受けました。

 Objective Proficiencyには「Writing Folder」という課題があり、問題と回答だけではなく形式別に書き方のコツや試験で問われるポイントが詳しく解説されています。当初はそうしたポイントを熟読しながら課題をこなし、各ライティング形式に慣れるようにしました。

 それに加えて講師からも自身の試験官として採点した経験に基づくアドバイスをもらえたのも良かったかなと思います。さらに最終段階では、講師の提案で実際の試験形式に近い形でタイマーを使って手書きでドラフトを作成し、手書き文字の読みやすさという観点も含め添削してもらいました。普段はほとんど手書きで文字を書くことがないので、試験直前にこのような練習をしておいて良かったと実感しました。

 ちなみにPart 2は4種類の形式が試験範囲になっていたものの、当初ものぐさな私は「4種類のうちどれか1種類だけを選んで、それにフォーカスして練習すればいいんじゃない🤔」と思い、初回レッスンで講師に質問したところ、「いや、当日出題される3種類の中に自分が練習した形式が含まれていなかったらアウトだから、4種類全部練習してね😎」とあえなく却下されました(笑)。受験生に決して楽をさせない、なかなか上手くできた試験です笑。

対策② 英紙The GuardianのOpinion欄の記事を読み、自分の意見を伝える表現や構成に慣れる

 講師の勧めで英紙The Guardian(ガーディアン)のOpinion欄にある記事に目を通しました。試験の準備期間中は最低でも1日1記事だけでも必ず読むようにしたことで、自分の意見を書くための表現や構成に慣れることができたかと思います。

(参考)こちら直近のOpinion欄に掲載されていた最新記事です(2024.8.9現在)

 またガーディアンは上質のイギリス英語で書かれており、しかも各記事も長過ぎずスキマ時間に読むことができたので、準備期間中はボキャビルでも活用しました。今も毎日ではありませんが、時折記事をチェックしています。

対策③ C2ライティング対策のサイトや動画をチェック

 これも講師の勧めで、ライティングサンプルをまとめたサイトや解説動画をチェックするようにしてました。検索すると様々なコンテンツが出てきて迷いそうですが、たまに「試験の採点基準と違うことを言っているな🤔」というものもあります。そのため、心配な場合は講師に確認したり、自分でも「ちゃんと試験の採点基準に合致した解説をしているか」をObjective Proficiencyに記載されているポイント解説を参照しながらチェックして利用するようにしていました。ここでは、その中でも私がよく利用していたものをご紹介します。

◉Flo Joeサイト

 これは前回のReading&UoE編でも紹介しましたが、ライティングでもFlo Joeサイトをよく利用してました。実際に講師が生徒の課題を添削し、フィードバックする形式で掲載されているので参考になりました。

◉Ben先生の動画

 こちらも前回同じく紹介したBen先生の動画です。ライティングに関しても様々な動画を投稿していて、書き方のコツや表現の解説動画をよく視聴してました。

◉Phill先生の動画

 試験の最終段階で煮詰まった頃に検索して見つけたのがPhill先生のこちらの動画。解説が丁寧です。添削サービスも別途展開されているようで、今このサービスにちょっと興味があります👀。ライティング以外にも様々なコンテンツを展開しています。

反省点

 最後に反省点です。もう冒頭でも触れましたが、今回は時間配分で失敗してしまいました。幸いC2レベル判定はもらえたものの、次回以降は焦らずケアレスミスをしないよう余裕を持って取り組みたいと思います。

 そしてどのトピックや形式が出題されてもうろたえないようにするために、もうちょっと演習を増やして自分なりにトピックや表現のストックを作っておく必要があるなと痛感しました。今は明らかにストックが足りません😞。

 ただ、普段からがっつりライティングの練習をする時間を確保するのは難しいので、日々の出来事、例えば訪れたレストランや美術展の感想を英語で書いてみたり、日々の出来事について自分の考えを書いてみたり、毎日少しずつでもいいので「基礎練」のように継続しやすい形で次回は練習していこうかなと考えてます。

 今回は以上になります。次回はSpeakingの振り返りを投稿予定です。本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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 ケンブリッジ試験C2合格に向けて今も試行錯誤が続いています。その過程を不定期で投稿し、マガジン化しています。

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