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第7回・第8回の添削結果&ナショジオ2024年3月号レビュー|ナショジオ翻訳実践

 こんにちは。ちょうど今週初めに第10回の課題を締め切りギリギリで提出し終えたところです。先月の記事でも触れましたが、最近では「訳しては寝かせ、見直しては寝かせ、また訳しては寝かせ・・・」のサイクルをさらに増やして取り組んでいます。しかし、それでも提出直前になって「わ、また地名間違えてる😱」と気づくという状況で、相変わらずの私です😅

 早いもので、今期の提出課題も残すところあと2回となりました。そして昨年4月に初級コースからスタートしてから来月で丸1年。本当にあっという間で月日の流れに驚く今日この頃です。それでは、本日も早速振り返っていきたいと思います📝

第7回添削結果

 結果はこちら(A、B+、B、Bー、Cの5段階評価)。またお馴染みのショットとなりました😅

第7回結果

 この回のお題は、「トワイライトゾーン」と呼ばれる太陽の光がほとんど届かない深海に生きる海の動物たちの話。この課題で苦労したのは、「海の生き物」の呼び方です。

 翻訳に取り掛かった当初は「海、なら魚か🐠」と単純に訳していたんですが、推敲を重ねるうちに「魚だけとは限らないよな🤔」ということにはたと気づき、そこから文脈に照らして訳を捻り出すのに時間がかかってしまいました。

 また魚をはじめとする海の生き物たちの生態を調べないと文章だけでは理解できない箇所もかなりあり(そして例のごとく誤訳もありorz)、何かの本のタイトルではありませんが「翻訳はリサーチが9割」(←私が勝手に命名w)を実感する回となりました。

第8回添削結果

 続いて第8回。

第8回結果


 ということで今月は、先月の「ドラマチック」な展開から一転して「毎度お馴染み」の月となりました😅

 この回のお題は認知症の症状をかかえる人たちの介護(ケア)のあり方について。こちらでも反省点は、認知症の症状を持つ人たちに配慮した呼び方や表現でした。

 実は私の親戚筋や周囲に看護師やヘルパーのお仕事をしている人たちが何人かいます。以前より彼らから認知症の高齢者の方々のケアは、呼び方を含め現在では細心の注意を払わなければならないということを聞いていたので、このストーリーを読んで腹落ちすることができました。

 しかし、だからと言ってそうした事前に知っていた情報が翻訳の精度向上につながったのかというと、これまた微妙だったという結果になりました😅

 この他にも、人間の尊厳の話であったり、介護や医療の専門的な用語が出てきたりと、意味はわかっても日本語の適切な表現がなかなか見つからず、該当する箇所にはやはり赤がいっぱい入っていました。

ナショジオ2024年3月号レビュー

表紙&誌面構成がリニューアル

 今月号から冊子のデザインと構成がガラリと変わりました😳この刷新について、巻頭で英語版編集長からのご挨拶&説明も。日本語版は要約ですが、英語版では2ページにわたって掲載されています。こういうフォーマルな英語に触れることは普段あまりないので、表現を勉強する良い機会にもなりました😊

リニューアルに関する英語版編集長からのメッセージ

 刷新とはいえ、あのナショジオならではのイエローボーダー(枠)はもちろん健在で、特に大きく変わったのは誌面の構成です。

 なかでも目次のレイアウトの変更が個人的にはありがたく、英語版と日本語版でほぼ統一されて「読み比べ」がしやすくなりました。というのも、リニューアル後でも日英で取り扱う記事に多少の違いはありますが、以前は目次からして日英でバラバラで探すのが大変だったもので😅

左が英語版目次で、右が日本語版

 また長い特集記事の間に短い記事を挟む構成にしたのも、今回のリニューアルのハイライトのようです。英語版編集長を務めるNathan Lump氏も以下のようにコメントしています。

Between our longer, more in-depth features you’ll find shorter articles (differentiated by a beige border) in recurring formats that we hope you’ll come to recognize and anticipate.

Nathan Lump氏コメントより(National Geographic March 2024)

 確かに実際読み始めてみると、合間に短い記事があるおかげで途中でだらけることなくメリハリをつけて読めたので、これもいい変更だなと感じました。

今月号で気になった記事

 今月号で一番読み込んだのは、日英共に表紙にもなっているブチハイエナの生態に関するレポートです。

 最初は「ブチハイエナ?😳」となるくらいハイエナについて何も知らなかった私ですが、記事を読んでこれまでのハイエナに対するイメージが一変しました。

 「ハイエナ」と聞くとまず思い浮かぶのが、「強欲」、「横取り」、「骨の髄までしゃぶり尽くす」といったイメージです。もちろん獲物を捉えて生き延びる肉食動物であることには変わりはありません。

 しかし、記事を読んで特に驚いたのがメスがオスに対して圧倒的に優位で、序列も厳密に決まっており、それが代々受け継がれるということでした。

 そして、この話を聞いて真っ先に思い出したのがこちらの小説。もちろん「筋書き」は違いますが(笑)

 メスが子育てをしながら率先して群れをまとめたり、巧みな戦略で獲物を捉えたり、人間が作った囲いを易々とクリアして侵入できたりと、我々が想像している以上に賢く、そしてしたたかに生きていると知ってさらにびっくりです。

 翻訳の課題にもなった深海の海の動物たちもそうですが、これまでそうした生き物に対して自分が持っていた漠然としたイメージが、ナショジオの記事を読むことで見事に覆されるということがよくあります。このハイエナの記事は、今まで読んだ中でその最たるものでした。

 今回の記事は以上になります。最近はケンブリッジ英検の準備の関係で年明けからnoteの投稿頻度を減らしています。ですが、このナショジオ翻訳講座の振り返り記事はこれまで通り月一ペースで投稿していきたいと思います。

 とここまで書いたので、ついでに来期以降についてもお話したいと思います。まず次回2024年春期の受講は見合わせることにしました。理由は単純で、この春からはケンブリッジ英検に専念したいということにつきます。

 またそれに加えて、課題やリサーチに追われて段々「消化不良」気味になってきたので😅、一旦立ち止まってこれまで学習した内容をじっくり復習したいという思いもあります。その辺りで思うところについては、後日振り返り記事などで記事化できればなと思います。

 残り期間わずかとなりましたが、最後まで全力で走り切りたいと思います🏃‍♀️今後も引き続きよろしくお願いいたします🙇‍♀️

 本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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ナショジオ翻訳講座のこれまでの受講記録をまとめたマガジンです。


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