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私費留学・支出・資金工面 -貧乏で自由な留学生活-

私は今フィンランドの大学院に私費留学をしています。
(アアルト大学の全額学費免除の奨学金、伊藤国際教育交流団の奨学金選考に落ち、仕方なくなのですが・・・)
ですが、5年間働いてなんとか貯めた貯金を主な資金源にこちらに留学をしています。

■資金
・貯金 5,000,000円(貯金、退職金含む)
・餞別という名のコロナ補助金のお裾分け 20万円(両親、祖父母)
合計  約5,200,000円

■2年間の支出予想
*キリのいい数字にしています。
・学費  €15,000×2年= €30,000
・家賃  €550×24ヶ月= €13,200(水道代込み)
・食費 €300×24ヶ月=€7,200
・Wifi/光熱費 €40×24ヶ月=€960
・定期代 €35×24ヶ月=€840
・携帯 €20×24ヶ月=€480
・海外保険 €400×2年=€800(Finlandの学生ビザを取るのに必須の保険)
合計 €53,480  
(約6,790,000円) * 1€=127円換算

■明らかな赤字
少し多めに支出は見積もっていますが、それでも赤字総額150万円。家賃はHOASや大学の管理する場所に住むことができれば月額€300くらいにすることが出来ます。また別の回で家探しについては紹介できればと思います。
28歳で留学をして将来なんの役に立つのかと、両親からは留学を反対されていたので、資金援助は餞別意外ありません。ただ、実家にただで住まわせてもらっていたので毎月5万円を納めていましたが、それは結婚資金として貯金をしてくれていて、それを今回留学費用に回しました。文句を言われながらも本当に親に感謝です。
元々フィンランドでバイトをする予定ではありましたが、コロナ禍で簡単には見つかりそうになく、この赤字をどう賄うか悩みました。
入学してからの奨学金申請獲得はとても難しいです。特にアメリカやイギリスなどには女性向けの奨学金などがありますが、フィンランドに留学している人対象の奨学金はとても少ないです。アアルト大学には申し込めば約20万円もらえるIncentive schoolarshipというものがありますが、20万円もらっても130万円の赤字。

■大学でバイトをスタート
そこで公募があったResearch Assistantというアアルト大学での仕事に応募することにしました。
仕事内容は学科(NoVA)のSNS更新、イベント開催、教授とのディスカッションで月約75,000円,週11時間。同じ学科の誰も申し込んでいなかったので、無事に仕事ができることになりました!それでも少し足りない可能性があるので、他の小さなお仕事も初め、なんとか工面できそうです。

■それでも社会保障サービスを受けることができないか足掻く
フィンランドにはKelaという健康保険・社会保障を提供する機関の保障サービスがあります。フィンランド人もしくはEU加盟国の学生なら、条件によりますが、申請をすると返済不要の家賃補助と生活補助を受けることができます。ルームメイトや学費も無料の同級生がそういった保障を受けているのを見ると少し悔しくなります。そこで電話で問い合わせたところ、私はどちらでもないため基本的には受け入れられないけど、状況によるので申し込んでみてはどうかと言われたので、申し込みました。しかし、勉強のためだけに一時的にフィンランドに来ているからと拒否されました。まぁバイトと日々の買い物でほんの少しの税金(交通費等10%、食料品等14%、その他24%)を納めているとはいえ、住んでいる人と比べたら仕方ないですね。

■貧乏ながら自由な気持ち
こちらでしかできない体験や国内旅行などにはお金を惜しまないようにしていますが、その他の贅沢を一切しなくなりました。洋服を買ったり、外食したりすることはほぼなくなりました。バイトが見つかるまでは心に余裕がなく、お金がないと心にも余裕も無くなっていくのだなと思っていました。ただ、森で友達とスケートしたり、コテージにお邪魔したり、友達の家や自宅で持ち寄りパーティーをしたり、森を散歩したり、本は買わずに大学図書館にリクエストをして買ってもらったり、とお金をかけなくても、バイトが見つかったことも働き、心が満たされていくことに気づきました。
帰国後に貯金がほぼないことも不安ですが、留学中に自分の価値を築くことに重点を置き、それなりの仕事に出会えれば、死ぬことはないだろうと思っています。
これまでは親からの意見や周りの意見に少し翻弄されていましたが、そこから離れ、誰からも縛られず好きなことを探究できることが何よりも幸せで、とても心が自由で軽く、自分の考えが広がっていっているのを日々感じています。

留学を考えている方の少しでも参考になれば幸いです。

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凍った湖の上でスノーエンジェルにトライしてみました〜

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