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芸術家の遊び心が、別視点で遊ばせる♪

♪ ここでいう「芸術家」とは、画家・音楽家・映画監督・・・と、
 「鑑賞」といわれるものの本体を作り上げる・携わる人々全てです。

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芸術家は、遊び心(ユーモア)も必須なのではないかとさえ感じることが多々ある。

映画作品一つであっても、目にする世代ごとに捉え処は変わる。
また撮影中の一コマであっても目線がかわる。
これは、美術作品にもある。

美術作品を別視点で観るようになったのは、仏像だった。
時に仏像は、リアルなものがある。
小学生時代に教室に置いてある本に、奇怪な仏像が載っていた。
仏像全体の皺の状態が、生身の人のそれに近く、顔の表情までも。
幼い頃だけに「気持ち悪い」「中に本物の人が入っているのではないか」と思っていたら、中学高学年か高校くらいに「X線写真で僧侶の即身仏確認」とあった時は、たまげた。
それから美術作品を真正面からだけで観ることをやめた。

また 時に、有名な彫刻家が「リアルな人をモデルに彫るのは、360度を確認できるので正確性が出るが、架空や書物(イラスト等含む)からの人物となると「横・後・斜め」を想像で作るために 大変難しい。」と。
(どこか一点を綺麗に整えると、違う箇所がいびつになるとの事。生身の人間の凄さをそこで感じるとの事。確かに!)

これには流石に恐れ入った。
それからというもの、仏像をはじめとする彫刻ものも モデルの有無関係なく360度鑑賞するようになった。

また絵画も、意外と斜めの視点から眺めると意外な風景が観えるものもある。

彫刻物は昭和から、平成くらいから絵画も「X線撮影」で絵画の下から「下書き」「別の絵画」が続々と発見されている。
(画像のフェルメールも、他作品で世界地図部分から天使の絵が出てきた。)
また、額から外したところが絵の裏から画家のイタヅラ書きが出てきたり。

♪ 作者が時代を越えて、私たちへ
  「そのままをとらえると・・・もったいないゾ!
   ちょっと視点をかえてごらん♪」
  と語り掛けているようである。

よく茶道で、器や床の間の風景を愛でると。
様々な角度で季節や風景を見よとある。
これは、芸術の世界全てではないだろうかと歳を重ねて感じる。

弦楽器一つであっても、作り手の遊び心があったりする。

絵画・彫刻・音楽・・・どんな芸術の世界も、展示されているものを指定の視点・素直な視点で鑑賞もいい。
しかし、ちょっと遊び心のある別の視点から楽しむことも試していただきたい。

きっとそれは・・・各芸術家が・・・

私たちが与えた作品をもっと遊び心をもって楽しんでもらいたい。

そう言っているように近年の発見で感じる。

数百年・・・数千年。
これらの時を経て、私たちの遊び心をくすぐってくれているのかもしれない♪

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Cohibaのちょっと一息♪

福岡市美術館で、「エジプト展」と「ゴッホと浮世絵展」を観たのが初美術館体験であり、本物を目にする切っ掛けだった。
元々 人が呆れるくらいの感動(=感激)をするほうで、こちらとしては「何故 そんなにアッサリ?鑑賞できる?」「ストレートに出して何が悪い?」であるから、この時は大感動・大興奮。
100年・・・1000年以上前に、これだけの物を作りあげる技術力に圧巻でもあった。
また、材料にも着目して頂きたい。
油絵の具=塗料等であっても、それだけの材料を作る技術・発見をしていることに度肝を抜かす。

ツタンカーメン王の装飾品でも、現代に通用するくらいの精巧な作りで「時代を間違えていないか?展示を間違えてないか?」と思うくらいであった。
未だに、あの感動は忘れられない・・・というか、あの衝撃を越えるものがない。

美術館・博物館へは時間・都合が合えば足を運ぶくらい趣味であるため、
上記にあるように、彫刻の展示が正面・左右しか見えないときは、無理やり
後ろから観るようにしている。
作り手は、全てにおいて手を抜いていない。
綺麗に眺めたいのである。(作品の新たな発見もしたいほうである)
また、絵画でも油絵だったりすると あまりに厚みがあったり、周りの風景と違いがあると下に何かあるのではないか?とジックリ眺めるようになった。
たまに、「X線で出た~」と後日あると、「やっぱりあったか!」と嬉しくなったり。
・・・と、美術館・博物館鑑賞では ちょいと怪しいオバちゃんで鑑賞してます。( *´艸`)ふふふ

ちょっと別視点も大切よ♪