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7号食日記・4日目

3日目の夜から あれ食べたいこれ食べたいがあらわれて
それはちょうど読んでいた本の 

朝の味噌汁は大根又茄子など、たまにワカメ入れます。卵を一つおとしてたべることもあります。

の文字の茄子の文字に反応。
茄子に脳内のむらさきの。あの茄子の、わたしは油で炒めた茄子が脳内に広がり これはこれはとたったの一瞬でなるのだった。
そうして冷蔵庫に入っているたたききゅうりの、かんたんな和えものなど
冷蔵庫を開けたとき、そのいっしゅんのあいだで
目が冷蔵庫の中をさささっと捉えている。捉えたところで食べられないのに。

そういうことで3日目の夜から4日目は知らんまに目が食べるものを探している。ストックのカップラーメン、ふかひれスープ、
もうやめてカップラーメン食べてみる?と問うこころもあらわれてきた。
机の上に置いてあるらっきょうが入ってある大きな瓶を知らんまにひねりそうになっている。無意識。無意識とはすごいな。
がぜん気になってきたのは、岡山白桃餡 ひとくちどら焼だ。
これはいったい何なのか。なんか家にある。そして元々そんなにこういう食べものをすきでもないというのに ひとくちどら焼き の文字が
達筆なお習字の文字で、この文字の塩梅が どうしてもこれを食べたくなってくる。そのことがおそろしい。

少しまえに「おなかをすかせたけもの」に憧れて そのようなことになったら一体どれだけ恰好いいことだろうと、そのような人物になりきる文?を書いたが そのときはいっこうに なれなかった。
しかし、今おなかをすかせた けものを体感している。
おもしろい。今頃か。
そうして、用事をしていて、ちょっと空いたときに、お菓子はないの。と
ポテトチップのような、ああいう小菓子を知らんまに手がさがしている。さがしている。それは、こころをすっとさせるために、小菓子をてっとりばやく食べようとしてんねやわ。と気がつく。

それから台風のまえにと散歩に出ると、暑くてならず、ああ暑いからそこの
マックにちょっと座ってコーヒーでも飲んだらどうやろうと、知らんまに、その考えが もう脳内に広がっている。
そうしてコーヒーも飲まず、ひとくちどら焼きの小分けを開けたりせず玄米とごま塩をもくもく食べていると、こころが きー!な感じになって、
ばくばく食べるも 食べても食べてもそれはもうここ4日ずーっと食べている玄米なのだった。
そこで、買い込んでいた十割そばをゆでて、ゆでたんに塩をかけて食べる。
そうしたら、舌が痛。ってなって、鏡で見たら舌の先に血豆みたいなのができている。
これはポテトチップをばくばく食べるとできるやつだ。
なんでかわからず、え塩のとりすぎ?と思ったが、
調べると血行がよくなって解毒作用でぶつぶつとかができる人もいるようで、そういうことと良い風にとることにするが、食べてて突然痛。ってなったから びっくり。

食べたいから食べるというわけでもなく なにかこころの何かのために、
それでも玄米をただひたすたに食べていくのだった。

4日目の朝、目が覚めたら視覚がすごい しゅーっと見えていたのは
明らかに玄米の効果だと思われる。

あさってから 精進だしのお味噌汁を飲んでもいいのが
今からとてもとてもたのしみだけど 明日1日は やや不安。
ひとくちどら焼き。岡山白桃なのに製造は福岡県。
ラベルをじっと見てしまう。

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