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10年後の自分と答え合わせができたら

(自問自答ファッションを正しく理解できていないかもしれず、また主観が強く支離滅裂な文章になっていますが、自分のためだけのメモ書きとして記させていただきます)

私が会社の人と会話をするとき、気をつけていることがあります。それは『人畜無害な一社員に徹すること』。付かず離れずの距離であたりさわりのない対応をしてその日を切り抜けられれば良い。それは自問自答式で言う『糖衣』にあたる部分になるんだと思います。

あきやさんいわく、砂糖でコーティングされた苦い薬の部分(=正露丸の部分)こそが自分の個性。

『「社会人を何十年もしていて、正露丸部分が分からなくなってしまった人」もよくいます。』

ーあきやさんnote

私もですが、自問自答ガールズの皆様の中にも、コンセプトを探していくにあたって、この正露丸部分を見つめ直そうとされている方はいらっしゃるのではと思います。
私は先日から自分自身のコンセプトがいまいち100%納得できておらず、まだブラッシュアップの余地はあるなと常時見つめ直しの期間に入っているのですが、正露丸のことを考えていてこの間ふと思い至ったことがありました。

正露丸=本当の自分、というわけじゃないんだな

ここで突然話が逸れるのですが、年末の休暇に差し掛かる頃から私は暗くて重いアニメや映画を見る傾向にあります。
今年は、ここ数年めっきり見ていなかった『劇場版 空の境界』シリーズを見ていました。

原作は奈須きのこ。といえば察しがつくダークさ。1998年から2008年の間に起きた殺人事件や不可解な出来事を中心に物語は進んでいきます。

「そういうお前さんはどうだい。この10年で変わったかい?」

シリーズを締めくくるラストの回『未来福音』で、それまでの10年を振り返ってあるキャラクターに投げかけられる問いです。問われた彼は、完全な悪人というではないのですが、過去犯罪に手を染めていたことがあり、善人とも呼べない人物でした。10年の間に悲しいことや嬉しいこと、後悔が残る出来事があって、それでも第三者が「良い10年を過ごしてきたんだねえ」と評するくらいには、得るものはあったのです。でも結局のところ自分で選んで築いてこれたことなんてほとんどなかった。偶然起きた出来事に対応してきたところが多くて、その道のりの先に今の自分があるというだけで、自分探しをする余地はなかった。

これまでの自分じゃなくて今後の自分について考えるのが自問自答式なのかな

糖衣と個性(本質)の話に戻ります。端的に言ってしまうと、正露丸部分を取り戻そうとする過程で、自分探しをするのは違うんだなと思った、というのが今回の個人的な気づきでした。(あくまで私自身が自問自答をしていく上でそうしていこうと思ったというところです)
もしかすると、自分探し、という言葉の定義の問題なのかもしれないです。自分探しが「これまで見失っていた既存のアイデンティティを取り戻す」という意味で使われるなら、正露丸=自分探しじゃないな、と思ったのです。自分探しが「なりたい自分を探す」という意味で使われるなら、=正露丸という図式にしても良いのかなと個人的に思いました。これまでの自分がどうであれ、今の自分自身がどう在りたいかを問うた方が、自問自答ファッションを実践していく上で実用的。フロイト的な分析ではなくアドラー的な考え方の方が今の時代に合っているみたいな。

すみません、ここで『空の境界 未来福音』の話に戻ります。このnoteを書く上で別に『未来福音』の話を出さなくても自問自答メモを残すことはできたのですが、どうしても記しておきたかったのは、『未来福音』の劇場公開が2013年だったからなんです…ちょうど10年前え、なにこれエモ…!このシリーズをこの年末見返そうと思ったのは本当にたまたまなのに…!

円盤の付録冊子みたいなのを読まなければ10周年という節目なのだと思い出さなかった…そういえば当時、映画館上映の無料配布本ももらっていたなと本棚を探したら出てきました!箔押しの表紙で134ページってこれ無配にするには豪華すぎだろ…映画館の半券がしおり代わりに入ってて、本当に私は2013年にこれを見に行っていたんだなと実感が湧いてきました。は〜〜〜エモ…
(半券がすりきれすぎてて果たしてこの無配本は本当に10年前にもらったものなのか、それともそれより前のシリーズ作品の上映でもらったものなのか定かではないのですが)
(『未来福音』都内の映画館でも10周年記念上映やってるようで!知らなかった〜〜〜いいもん円盤があるもん)

何度もすみません、自問自答の話に戻ります。自分の本質・本当の自分、というのは多分いつまで経っても正しく言い表すことはできないのだと私は思います。服装や見た目だけ取っても自問自答してコンセプトを決めていく上でどんどん変わっていく。そういった積み重ねの中で培われていくのがその人の本質だから。自分で選んでいるように見えて、全面的にコントロールすることはできない。決められるのは今のコンセプトと、それに沿うアイテム選びだけ。
なので、私は自分にとってどんな10年だったのか過去に思いを馳せつつ、自問自答ファッションを進めていく中では今の自分がどんなふうに在りたいかを中心に、これからの積み重ねのために未来の方を向いていきたいなと思ったのでした。

私の10年はどんなだったでしょうか…少なくとも今回改めて『空の境界』シリーズを見返した後、純粋に「全人類みんなに祝福あれ〜!」と思えるくらいには、人間できてきたのかなと思います。(このシリーズ、SF✖️猟奇殺人ミステリーな一見さんお断りラノベテイスト作品かと見せかけた究極の純愛ラブストーリーものだと私は思っていて、これ以上なく心からお互いを思い支え合っている図にめちゃ嫉妬していたこともあったのです。こんな関係築けたら素敵だろうなと…でも作中で幹也も言っているように特別じゃない人なんてこの世にはいないから!そんな相手がいてもいなくても皆特別でオンリーワンだから!全員が幸せになれますように〜)
10年後の私はどうなっているでしょうか。もっと強くやさしく美しく在りたいものです。答え合わせのときはお手柔らかにね。

そんなことを考える年の瀬でした。(話がごっちゃごちゃになっている。読み返していないのが分かってしまいますね)皆様、良いお年をお迎えください!


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