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好きと言いづらい作曲家

つれづれ音楽雑感 第9回


その男の名は、ブルックナー

クラシックファンと紹介すると
大抵の場合は何がお好きですか?
と尋ねるのでしょうが、
ベートーヴェンやモーツァルト、ショパンといった方がいいように思う。
ましてや、ブルックナーとかはやめたほうがいい。

特段に好きな訳でもないけど、
時々、聴いている。
やはり、いい。

同じ後期ロマン派でも
マーラーやリヒャルト・シュトラウスの方が説明しやすいだろう。
”アダージェット” のとか、”2001年宇宙の旅” の・・・とか

仮に、聴いてもらっても受けるとは思えない。

けど、断続的に荘厳な響きや、美しい音楽が立ち現れては消えてゆく
聴いていて妙に心地よい。
キャッチーでもなく、一貫性に乏しく、脈絡もない感じ。
なにより、尺が長すぎ。
いそがしい現代人に受けるとは思えない。

こないだテレビで、小室哲也さんが、
”最近サブスクで音楽を探す若者は15秒以上聞かないで没にする” ような話をしていた。
ブルックナーの場合、間違いなく没になる。
早送りで動画配信を見る若者には特に。

楽譜も読めない音楽に無知な私には、これで、音楽的に成立しているの?
とさえ思ってしまう。
繰り返しとか、様式とかを感じ取れない気がする。

でも、一度、生のオケの演奏に包まれてみたい
と夢想する暇な老人です。


Bruckner: 7. Sinfonie ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Christoph Eschenbach (youtube.com)
積極的にお勧めはしませんが、私が一番最近聴いた曲

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