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5月(2024年)の沖縄県総合運動公園

5月の沖縄県総合運動公園を紹介します。
旧暦2月から3月までは、”うりずん” と呼ばれる沖縄の最も過ごしやすい季節です。

通常はその直後に梅雨入りするのですが、今年は梅雨入りが遅れ
平年より10日遅れの5月21日でした。
ただ梅雨入り前から晴天は少なかったのですが、植物達は着実に若夏へ移り変わっています。

5月の主役はなんといってもテッポウユリです
沖縄県総合運動公園のゆり園も満開でした。
では早速ご覧ください

純白の気高さ
拡大 黄色の花粉と純白の花びら
朝露に濡れて美しく光っていました
小高いゆり園へ誘う歩道の花
ゆり園からライカム方向の遠景
あらゆる方角に開花するゆり
ゆり園のある小高い場所は普段も見晴らしが美しい
テッポウユリの背景は遠見台
月見草 テッポウユリ園で共演
ゆり園へは階段で上ることもできる
ゆり園へ至る階段脇のハマイヌビワ
朝露に濡れるハマイヌビワ
ゆり園脇のソテツも美しい
暗い茂みを背に白い花が映える
これからのつぼみ

沖縄では野山に自生するテッポウユリを見かけるが
沖縄県総合運動公園のゆり園ではちょうどゴールデンウィークに咲くように手入れされているみたいだ
沖縄は原産地らしいが、とても野生種とは思えないくらい大振りの純白の美しい花です。19世紀には万博に展示されるなどして、欧米の人々を魅了したとのこと、この美しさなら納得です。

月桃の花

次は月桃の花です。
テッポウユリのように主役の派手さはないのですが、地味に美しい
これもこの時期に沖縄のいたるところに鈴なりの白い花を咲かせます。
藪を背景に白く映えるのですが、近くでみるとピンクの色がさして、下を向く花の中は鮮やかな黄色と赤です。多分虫を集める目的で咲いているので、下向きの花の中は覗き込む必要あります。


鈴なりの白い月桃の花
花のつぼみの先端にピンクの色がさしている
ちょうど雨上がりで水滴が光る
開いた花を覗き込むと鮮やかな黄色と赤の模様

その他の5月の様子


サガリバナの開花1号
サガリバナの葉に水滴(雨上がり)
サガリバナの葉が青空の透過光に透ける

サガリバナの花も見事ですが、大振りの葉もとても美しいです。

クロツグの実
夜香木(ナイトジャスミン)クロツグの隣に生えていた
クサトベラに水滴が光る(雨上がりの撮影)
5月はクサトベラの花も満開
アメリカハマグルマ、この時期公園の草むらに多い
ホテイアオイも満開 琉球風の池に
ホテイアオイ 背景に陸上競技場の照明塔と青空
ホテイアオイの花 拡大 青紫の綺麗な模様
デイゴの花 今年は少しだけ咲いていた

デイゴの花は ”嵐を呼ぶ花” とも言われ、満開を見られるのは稀だそうです。思い出すとそうかも、葉を落とした枯れ木にデイゴが満開するのはとても見事です。沖縄県の花
今年は、それほど咲いていないから台風は少ないのかな?

去年は満開でした(20203.04.16)
オオバギの実

先駆植物として知られ、沖縄戦で荒廃した中南部に多い
最近は沖縄のミツバチのプロポリスの抗菌活性の起源植物として注目されているらしい

オオバギの透過光 清涼感がある
駐車場脇のアダン
熟しすぎて発酵臭がした
青空を背にする木立のアダン
トベラの実 この時期多い
ソウシジュ 若緑が涼しげ

ソウシジュ(相思樹) 名前が素敵ですが、実際の姿も美しいです。
若緑の細葉は青空にとても映える

ムラサキカタバミ

方言名(ヤハタ)沖縄の農家にとても嫌われていた
鍬で球根を崩さないように除去しないといけない
さとうきび畑に多かった
最近は見る機会が減っていたけど

タチアワユキセンダングサ

方言名(サシグサ)こちらは現在もっとも繁殖している雑草
近寄ると種が服に刺さり取れにくい
沖縄の最強雑草 アメリカからの帰化植物
他の植物の発芽を阻害するらしい
1年中花を咲かせるので養蜂家にはありがたいらしい

アコウの木が青空に透ける
独特の実の付き方がおもしろい
アコウの木の木洩れ日
アコウの木の実
ガジュマルの実とよく似ている
逆光に透けて美しいシマグワ
これも逆光 やはり逆光に透ける葉が好きです
ハイビスカスも満開

ハイビスカスの見事な大輪
花がしぼんでも花粉やめしべは活動中?
子供のころに見たアカバナ(原種系)に似ているハイビスカス
熱帯スイレン池も満開 光る金属球体との組み合わせが面白い
先月に引きつづきモモタマナの若葉が勢いつく

池の側のモモタマナ
ベンチの日傘となるモモタマナの若葉

これからの夏場にありがたい日傘となるモモタマナの若葉も一層茂っていました。

沖縄ならではの看板

5月1日から6月31日まではハブ咬症注意報が沖縄県から出されています。植物や昆虫が活動性を増すこの時期、ハブも例外ではありません
沖縄に観光に来られる機会にはご注意を
ちなみにハブは夜行性なので特に夜間は


クワズイモの葉
オキナワキョウチクトウ

オキナワキョウチクトウも公園内に多数生えており、5月は開花時期です

ギンネムと青空
梅雨の晴れ間、海岸へ延びる道のわきにモクマオウ
沖縄の海岸に多く生えるモクマオウ
ハマオモト
ハマオモトの花 拡大
干潮の浜とクサトベラ


ヤシの実が漂着していた


干潮の時にはサンゴの死骸が非常に多く見つかる
牧草だけど、何故か肋骨のレントゲン写真みたい
ランタナ(七変化)

運動公園でなく道端に咲いていました。
美しい花だけど
沖縄ではしぶとい雑草
世界の侵略的外来種ワースト100にも選ばれる猛者
油断するとノコギリなしで刈り取るのが不可能なほど成長


編集後記

5月は晴天が少なくあまり撮影はできなかったが
植物達は忙しく花を咲かせ、実をつけ、昆虫も大忙し
来月の梅雨明けのあとは夏本番になってしまうだろう
すでにTシャツでも汗ばむけど
沖縄の紫外線量は東京の二倍といわれているから日差しはとても強く、鮮やかな光で花々を照らす
でも夏場でも木陰に入ると涼しい風が吹くときは極楽の避暑地です
海に囲まれた沖縄は35度以上になることは少ない
来月もどんな自然と出会えるかワクワクしてます。



写真は販売してます。

https://snapmart.jp/portfolios/okisanpo

https://creator.pixta.jp/@prof2612767

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