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借金コンクリート

遠い記憶の回想(第2回)


借金コンクリート

沖縄の自虐ネタダジャレの定番だ

沖縄は貧困にもかかわらず鉄筋コンクリート造の家を建てる。

最近は鉄筋コンクリートは少ない印象ですけど、時代かなあ

なぜか、命あってのものだね だから

私が1歳くらい 妹が0歳

台風襲来

茅葺の我が家の天井が吹き飛ばされて無くなったそうだ。

母は二人を抱きしめて
一晩中、押し入れに隠れたそうだ。

そして、物心ついた時はトタン屋根の家だった。

祖父が台風の前に
ワイヤーで縛って対策していた記憶がある。

その後、小さいながらもコンクリート造の家になった。
それでも母は台風の風の音を極度に怖がり続けた。
もはや安全になったので、
子供らは、台風で学校が休校になるのを期待するようになったくらいだ。

当時の家つくりは、材料費や大工さんの給料は銀行借り入れして工面するけど、スラブうっちー と呼ばれる、コンクリートを型枠に流し込む作業は親戚中の男が総出だ。

それでも1400ドルは父には大層な借金だったみたいだ。
本土復帰後の猛烈なインフレによりお金の価値は目減りしたから
結果的には借金したほうがよかったみたいだけど

ということで、
沖縄では何はなくとも
家だけは丈夫でなければいけないのでした。

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