見出し画像

異国の料理を作って食べよう!


世界にはなんと196もの国がある。
そしてその国一つ一つに独自の文化が存在するのだ。凄いことだね。
今回はアフリカ大陸に位置する小さな島国「シビョ共和国」についてご紹介したい。



皆さんは「シビョ共和国」をご存知だろうか。

ルワンダとブルンジの間に位置するシビョ共和国は熱帯でありながらも標高が高く湿度気温共に周辺と比べ低めであるため一年を通してそれなりに快適に過ごすことができる。

国土面積は2100㎢と小さめではあるが(世界の小さい国ランキング28位にランクイン)、暮らしやすい気候と南部に流れ込む大西洋により農作物、海産物に恵まれた知る人ぞ知る美食の国なのだ。



そして美食の国の最たる由縁として、この地域でしか採取できない希少な食材が数多く存在するという点が挙げられる。
今回使用する食材の中では


・アフリカスデオワラス
ジヒョ共和国近隣にしか生息しない大型の魚。白身魚に分類されるが、特徴的なのは皮、身が鮮やかなターコイズブルーであるという事。しかし実際にもともと青いのではなく、ウミウシを捕食することによって色が変化しているというのが通説である。

・ブルーオニオン
実はあまり知られていないが赤玉ねぎの原種。普通の玉ねぎより甘味が弱く、酸味辛味が強いため食べられない人には刺激を強く感じさせる。今回は臭み消しのスパイスとして使っている。

・アフリカチパ虫
水辺に多く生息する蚊の仲間であり、刺されると強い痛みを覚える。現地の方々は抗体を持っており、ちょっとやそっと刺されたくらいでは大事には至らないが旅行者は注意が必要である。


などをメインに据えて調理している。



今回は輸入不可能な食材は日本で買えるものと代替しながらも、可能な限りシビョ共和国の伝統料理を再現してみた。


メニューは以下3点だ。


・マッサオジャン(スデオワラスとブルーオニオンのバナナリーフ蒸し焼き)
・タイテ・ネーガ(雑穀とチキンの炊き込み風ご飯)
・イズマル・プンシ(アフリカチパ虫の卵と茶葉のディップソース)※採取不可能なためチアシードで代用



近隣のルワンダの食文化と近い部分もあり、シビョ共和国の人々は基本的にはどちらかというと質素な食生活を送っている。
1日の食事は2食であり朝食は取らない場合が多いようだが、今回は一般的なシビョ共和国の昼食の調理に挑戦した。



それでは私たちの奮闘をご覧に入れたい。

はじめまして。空芯菜と不朽不滅です。


それでは今からシビョ共和国の伝統料理達を作ります!!


まずは マッサオジャン/MASSAOJAN(スデオワラスとブルーオニオンのバナナリーフ蒸し焼き) を作っていきます。


材料はこちら
・アフリカスデオワラス (切り身) 500g
・ブルーオニオン 100g
・バナナリーフ 2枚

調味料
・塩 
・油  適量



まず最初にブルーオニオンを刻みます。
細ければなんでもいいです、輪切りっぽくして軽く食感を残す程度の大きさにしてください。

熱を通す前は紫



切れたら油を敷いたフライパンに刻んだブルーオニオンを加えて炒めます。
半透明になったら火を止め、お皿に移します。

空:赤玉ねぎとかラディッシュは美味しそうなのに、青ってだけで食欲失せるね。

不:シビョ共和国って肥満多いから、自然が気を遣って青い食材が増えたらしいよ。

空:なんか青色が神聖な色とされているらしいけど、にしても

不:趣味にケチ付けるのやめなよ

空:国際問題に発展してしまう。ごめんなさい。

不:すみませんね、悪気はないんです。


油はそのまま使い、アフリカスデオワラスを焼いていきます。



ある程度焼けたらアフリカスデオワラスを取り出し、広げたバナナリーフに1つずつ乗せます。

その上にブルーオニオンのソテーを乗せ、リーフで完全にラップします。

空:愛着湧いてきた

不:ゆっくりおやすみ…

空:バナナリーフのお布団で包んで…と

不:子守唄歌お 君が代は〜♪

空:Malaika, nakupenda Malaika
Malaika, nakupenda Malaika
Nami nifanyeje, kijana mwenzio
Nashindwa na mali sina, we,
Ningekuoa Malaika
Nashindwa na mali sina, we,
Ningekuoa Malaika…♪

不:Zzz…


フライパンに乗せ、少量の水を入れて蓋をして10分ほど弱火で蒸し焼きにして完成です。



次にタイテ・ネーガ/TAITE NEAGA(雑穀とチキンの炊き込み風ご飯)を作ります。

材料は
・シビョ米(なければ普通のお米でも〇)
・雑穀(雑穀ならなんでもいいです)
・シビョ鶏の皮を焼いたもの


ではまず、炊いたシビョ米に雑穀とシビョ鶏皮を混ぜます

不:本当に混ぜるだけ?

空:炊き込み風とは

不:あくまで風

空:混ぜご飯でいいじゃん

不:家庭料理が混ぜご飯ってなんか質素じゃん?

空:そういう家庭だってあるかもしれないだろ

完成です。


最後にイズマル・プンシ/ISMALL PUNSHY (アフリカチパ虫の卵と茶葉のディップソース) を作りましょう。



材料は
・アフリカチパ虫の卵(採取困難の為、今回はチアシードで代用)
・茶葉(なんでも○)
・ブルーオニオンジュース
・イズマル芋



まずはイズマル芋をペーストのスープにします。
次にアフリカチパ虫の卵を加えて混ぜます。

空:きもっ 本物のチパ虫だと思ったらゾッとするわ

不:卵を  ひよこさんが可哀想  って言って食わない女はこれでも同じこと言うのかな?

空:チパ虫さんが可哀想

不:きもっ


そしてブルーオニオンジュースと茶葉を加えて、煮込みます。

空:見慣れた茶葉ですらキショくさせるチパ虫

不:孵化するな…孵化するな……



※アフリカチパ虫の卵を使う場合は似ている途中で孵化しないように気をつけて煮込みましょう。


完成です。



では実際に食べていきましょう


『マッサオジャン(スデオワラスとブルーオニオンのバナナリーフ蒸し焼き)』


不:…川の味する

空:ガンジス?

不:世界一心広くないとやってらんない気はする

空:ブルーオニオンが臭みを消すどころか、逆に気色悪い酸味を与えている

不:(それはガンジーっス…ってね…)


『タイテ・ネーガ(雑穀とチキンの炊き込み風ご飯)』


空:あ、普通にうまい

不:これはあり ただしょっぱい

空:ジヒョ鶏が美味い、いいもん食って育ってるわ

※ジヒョ鶏はイズマル芋の苗を食べて育つ

不:あったかい出汁入れてお茶漬けみたいにしたらうめぇ〜


『イズマル・プンシ(アフリカチパ虫の卵と茶葉のディップソース)』


空:?!!?!!!?!?

不:゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛

空:これチパ虫の卵でやったらどうなっちゃうの…?

不:孵化する


🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗




空:そろそろ締めようかと思うけど、せーので全体の感想言わない?

不:いいよ





せーーーーの














〜終〜



おまけ

実際の材料

・アフリカスデオワラス→タイのタラ?(アジアスーパーストアで購入)
・ブルーオニオン→赤玉ねぎ(アジアスーパーストアで購入)
・バナナリーフ→バナナの葉(アジアスーパーストアで購入)
・シビョ米→タイ米とジャスミン米を混ぜたもの(アジアスーパーストアで購入)
・雑穀→カボチャの種(アジアスーパーストアで購入)
・シビョ鶏の皮を焼いたもの→鶏皮チップス(アジアスーパーストアで購入)
・アフリカチパ虫の卵(チアシードで代用)→チアシードが入ったジュース(アジアスーパーストアで購入)
・茶葉→茶葉(ホテルのアメニティで置いてあった)
・イズマル芋→タイのレトルトお粥(アジアスーパーストアで購入)


アジアスーパーストア大好き!!!!!!!

https://asia-superstore.com



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?