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ドラクエ5は人生だ!

先日鳥山明先生の訃報を聞いてショックを受けた人も多いと思う。ドラゴンボール等、数々の名作を残された方だが、私にとっては人生で一番はまったゲームのデザイナーの方が、亡くなってしまったという喪失感が強かった。

ドラクエは言わずとしれた日本のRPGゲームの先駆けだ。
なかでも「ドラゴンクエスト5 天空の花嫁」は名作中の名作だと思う!

ゲームの主人公は魔王を倒す過程で親友を作り、結婚をし、子供も設ける。
たいていのプレイヤーは結婚相手に旅の友、ビアンカを選ぶと思う。

女の私でも、すっかり物語に入り込み、彼女の妊娠を知った時には胸が躍った。父親になる気持ちを女でも疑似体験できるってすごくないですか!?

そして、子供と一緒に危険な旅に出なければならない設定になっているのだけど、自分の身に着けている防御力の高い防具を子供に身に着けさせ、自分は薄着で子供の盾になるなんて、今思えば20そこそこの小娘が母性を知った瞬間だったように思う。

もちろんその過程でレベルをあげたり、魔王討伐という最終目的はあるけれどゲームの中で主人公の人生を丸ごと生きることが出来るのが、最大の魅力だと思う。

これは個人的な意見だが、私は美しいグラフィック映像に寄った勝手に進められる感じのRPGより初代のドラクエのように、自力で突き進む感じのゲームが好きだ。初期のドラクエはアイテムを手に入れただけですいすいストーリーは進まなかった。
牢屋のカギを持っているだけで扉はあかなかった。ちゃんとそれを選んで使わないと駄目だった。
「わーめんどくさー」
若い人はそんな風に思うかもしれないけど、その方が断然達成感があった。

忘れもしない東京オリンピックの入場曲がドラクエのテーマだった時は胸が熱くなった。あのテーマソングを聞くと冒険の日々を思い出す。「ルーラ!」と唱えたらどこにでも行けた世界。その中で感じた愛や友情は、今も心の奥に確実にあり、私の魂を形作る材料の一つになっている。

鳥山明先生はじめ、ゲーム制作スタッフの方には改めて感謝いたします。




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