短い小説

 私が原稿用紙1枚の小説を書こうと思ったきっかけは、ヘミングウェイの世界一短い小説を知ったことだ。

 For sale: baby shoes, never worn.
 直訳すると、「売ります:未使用の赤ちゃんの靴。」

この有名な6単語の羅列。
悲しい物語に気がつくと涙が出そうになる。
だけどすぐに前向きにいこうという主人公の決意を感じて、力強い気持ちになる。

ヘミングウェイの小説の世界を感じたくて英語の原著を買ったが全く読めなかった。
これを読みながら空港での待ち時間を過ごせば、何だかカッコいいのではないか?と、
海外留学予定の友人にあげてしまった。
我ながら考え方が下品だ。

この詩は日本で言うと俳句のようなものだと思う。
私には残念ながら俳句を作るほどの語彙力がなく、また、多くを語らない美学も持ち合わせていない。
なのでせめて400文字くらいのお話しをつくりたい。
なんならもっと話したい。
いつかハリーポッターくらいの長編小説を書きたいと思っている。

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