『光る君へ』を見ました(その2)

こんにちは。
鴨井奨平です。

毎週毎週、大河ドラマ『光る君へ』を見ております。

第9話までの感想を述べると、やっぱり今回の大河ドラマは面白いと思います。
貴族たちの政治バトルが結構見ごたえありますよね。
ドラマの舞台となった当時の人物相関図や律令・格式についてある程度頭に入っていないとわかりづらい部分も確かにありますが、
歴史に詳しくない(というか歴史にあんまり興味ない)私の妻も政治バトルの「雰囲気」を楽しんで見れているようで。
それは脚本や演出が優れているからこそ可能なのだと思います。
予備知識の無い者を作品に引き込むって、かなりの力量が必要ですからね(本当に)。

第9話で印象的だったシーンは、最後にまひろ(吉高由里子さん)が「私が男だったらな……」とこぼしたところです。
よくよく考えたらこれまでまひろは漢文的な素養を発揮しているんですよね。当時漢文は「男の言葉」ですから、まひろは「男」を志向しているわけです。
今後まひろは紫式部として『源氏物語』を書くわけですが、この時には「女の言葉」である「かな」を積極的に使うようになっているはずですよね。
この「言葉の転換」、すなわち「男」から「女」への「志向の転換」がどのようになされるのか、
これは『光る君へ』のこれからの注目ポイントになるのではないかと思います。
まぁ、本来は「男の言葉」「女の言葉」(ないし「男の文学」「女の文学」)と、こういう区分をもうけるのはかなりナンセンスなのですが、物語の舞台は平安時代なので、前述の展開が繰り広げられると私は踏んでいます。

あと見どころとしては、
一体どのタイミングで藤原道長(柄本佑さん)が「権力お化け」に変貌するのか、というところでしょうか。第9話時点で道長は(令和的な)好青年ですが、これから積極的にパワーを求めるようになっていくわけで。
この変貌がどのようになされるのか、今から私は楽しみです。

来週もまた大河ドラマが楽しみです。

今回はこのへんで筆を擱きます。

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