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シニア・スキーのおすすめ(2) スキーにハマった理由

 うちは妻と二人でスキーを楽しんでいます。こうなると思って、スキーを再開したわけではありません。若い頃にスキーを辞めてから長いので、再開するときに不安もありました。きっかけは、職場の仲間に誘われて、妻とスキー合宿に参加したことで、猪苗代の方のスキー場に何年か連続で行きました。始めの頃は妻もボーゲンで、本当に初心者の滑りをしていました。妻は、一緒に行っているメンバーと離れてスクールに入ったり、あまり一緒に楽しめていないように見えました。それでも妻は、スキーでみんなに着いて行きたいと、強く思っていたようで、自分でいろいろ考えたようです。それで、ある程度着いていけるようになり、みんなと滑る時間が増えると、本当にスキーが楽しくなったみたいです。最近も、妻はいつも練習するポイントを意識しており、その結果でレベルアップしているのだと思います。

「スキーは生涯楽しめる」
 私が初めてスキーに出会ったのは、高校の修学旅行でした。その後、大学に入ってから少し力を入れ始め、毎年冬休みと春休みに3, 4日ずつのスキーツアーに参加して滑っていました。当時、学生の関西方面からのスキーというと、長い休みに合わせてバスツアー、という形がほとんどで、みんなでドワッと行って楽しむ、民宿で安く行って雑魚寝が当たり前、そういう雰囲気でした。就職するとかなりのスキーブームが加熱し、スキー人口が増え、長〜いリフト待ちがだんだん面倒になってきて、ついにスキーをやめました。当時はスキーに行っても、時間的に半分もスキーをしていない状態に思えました。その後約20年。職場でスキー合宿をやっている部署があり、仲の良い人に誘われて、妻と一緒にスキーに行くようになりました。
 始めは合宿に行っても、妻と一緒に滑れるわけではありません。こういう年一回のスキーを繰り返した後、妻がもっとスキーに行きたいと言い出しました。もっとスキーに行くなら、道具を揃えた方が良く、もし道具をそろえるなら、マジメにスキーに行かなければならず、そうしないともったいない。もったいないと言いながら、スキーの回数を増やすことは、大きな出費になるのですが。こうしてまじめにやると決めてからは、年に10日以上はスキーをするようになり、妻もだんだんのめり込んで、もう何年も続いています。

「ゴルフとの違い」
 スキーと同じく共通の趣味として、若い頃は一緒にゴルフをしていました。ゴルフも始めてすぐだと、その辺を走り回ることが多く、ある程度思い通りのショットができないと、辛いことが多いです。それでも妻がゴルフを続けたのは、職場の女性だけでラウンドする機会があり、そのときにスコアが一番良かったから。この後、妻はゴルフ好きになりました。負けた女性陣は、元々スポーツマンの人もいて、それぞれゴルフスクールに入ったりして、挽回してきました。それで、みんなのゴルフが上達したのは良いことです。しかし、普通に回れるようになった後、スコアがなかなか縮まらない。それで、力むと大叩きしてしまいます。私も一緒です。ゴルフを続けるには、寛容な心と前向きな姿勢でコツコツとラウンドすることが大切になります。それで、どうも妻はゴルフを難しく感じていたようで、スコアをつけるのも辛くなってきたようです。ゴルフに対してスキーは、自分が思うように滑ればよく、点数を数えたり勝ち負けがあるわけではなくて自由に滑るだけで良いので、楽しいのです。
 やはり、スポーツとはいえ、点数が出るとそれが気になり、スポーツ自体を楽しむことを忘れて、点数を良くすることが目的になってしまいがちです。そうなると、スポーツ自体を楽しめないということになってしまいます。

「レベルアップ」
 スキーは点数や評価と関係ないという話をしましたが、ちょっとずつでも上手くなると嬉しいです。私自身は、スキーがそんなに上達しなくても良いと思っています。それなりの年齢になっているので、無理して怪我でもすると、大変なことになってしまいますので。しかし、妻は上手く滑ることにまだ貪欲です。常に自分の改善ポイントを意識しています。それで少しずつでも上手くなれば嬉しいのでしょう。スキーの上達に必要なのは、まずスキー場へ行かないと滑れないこと。ゴルフの場合だと、練習に打ちっぱなしやスクールで教えてもらうこともできますが、スキーの練習場は家の近所にはありません。そのため、スキーは行ったときの勝負、ということになります。そのため、私たちは、1回行ったら、原則3日滑ることにしています。この3日間というのは絶妙なところで良く、それなりの意味があります。それは、まず初日は足慣らしで、なるべくその日のうちに前回の滑りを取り戻します。このとき、基本的な動きを確認します。つぎの2日目はペースを上げ、しっかりと滑り込みます、滑り方も工夫する日とします。そして、3日目は2日目の良い滑りの確認し定着させます。その後、さらに4日目といわれると、今の年齢では体が辛いです。若い頃は年2回のスキーツアーだったので、1回で4日ぐらい滑れるツアーに参加していました。上手くなるには、1週間ぐらいもっと連続で滑れば良いと思います。しかし、実際この年齢になって、スキーを4日以上滑るのは、体力的にかなり厳しいのです。スキーはハードなので、良い年になって体力面を含めて3日が良いところと思います。
 こういって、常に課題があって上手くなっているわけではないので、やっぱり滑っている中での気付きが必要です。また、天気がいろいろで雪面が一定でないこともあり、3日間を計画的に良い状態で過ごせるとは決まってはいません。でも、そういった過ごし方の想定をすることも、ある意味でスキーの楽しみの一つだと思います。

「スキーの楽しみ」
 スキーというスポーツは、スキー板を履いて、雪面を滑り降りる、ただそれだけのことで、でもそれがすごく楽しい。私のレベルはそれほど高くありませんが、それでも、大回りでのターンで沈み込み、ターンの勢いで立ち上がるときには遠心力で無重力のように感じられ、爽快感が得られます。こういう滑りでスピードに乗って風を切って滑るのは、鳥になったような気持ちになれ、非常に気持ちが良いです。ちょっと大袈裟でしょうか。
 妻もターンには力を入れています。最近知り合いに教わったことの一つで、ターンのときに手を大きく振って腰を入れるということに注力しています。そうやって課題を決めて、滑りを工夫し、自分の出来る範囲で、楽しく滑っています。
 また、広いスキー場のどこで滑りたいかについては、一番厳しい上級コースだったり、練習できる斜度のコースだったり、人それぞれです。このコースは景色が良いから、といって選ぶ人もいます。スキーは滑らなくてもゲレンデに立っているだけでも気持ちが良いです。天気が良くて、周囲の山々が見えるともっと良いです。リフトに乗って雪が降って凍えている時でも、よく見れば雪の結晶が見えたりして楽しめます。なるほど、結晶って六角形をしているということが分かったりします。周囲の木々に雪が付いていて、樹氷になっているところもあり、綺麗に見えるものや景色はたくさんあります。スキーは原則勝ち負けがなく、点数や評価もないので、自分なりに、できる範囲で滑ればよく、そして、楽しく滑られれば、それで良いのです。

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