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夏の終わりとニホンミツバチ

夏が終わりに近づいてくると、
スズメバチの活動が盛んになってくる。

スズメバチたちは、ニホンミツバチの蜜も、ミツバチも食べてしまうから、この時期になると、会長も
警戒して見廻りをする。

偵察に来た1匹を早めに殺してしまえば、近くに巣をつくられる事を阻止できるからだ。


巣箱の見廻り

とても暑くて、雨もすくなく、スズメバチが全国的に多くなりそう、との事。
今年は、蜘蛛(女郎蜘蛛)が島内にとても多くて、蜂たちが食べられる事も多かった。
(一箱あたり三分の一くらい食べられているかも、と)
今年の蜂蜜が少ないのも、それが関係しているかもなぁと、会長。


切り出し

蜂蜜を絞る為の、巣箱の切り出しも9月の中旬まで。
あまり蜜が溜まっていなくても、蜂たちが越冬しやすくする為に、4段から3段に。コンパクトにする。
今年は、あまり'できがよくない'と、口にする会長。
養蜂も、表年と、裏年とがあってたくさんとれる年と少ない年が、前後する。
なので、それだけではない、なにかを、会長は考え続けているよう。


原因がわからないけど蜂たちが逃げてしまった巣箱

見廻り中、'熱殺蜂球'に出会った。
日本ミツバチだけがもつ習性で、天敵のスズメバチに狙われた時に、みんなで固まって体温をあげて、
スズメバチを撃退するのだ。


熱殺蜂球の様子 
この中にスズメバチを閉じ込めています

本や博物館での紹介を、目にしたことはよくあったけれど、実際にみて、営みを実感するとやはり響くのは、ただただ生きるための営み。

フィールドに出ると、いろいろな発見や体験に出会う。正解を得るためではない。
それらの体験は、考えるための種で、考え続けるために、会長にお世話になっている。
自然と向き合ってなにか、考え続けてきた背中を。


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