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【詩】惰性の愛

わたしは何もかも知っています

もう、まっすぐこちらを見なくなったこと

匂いを消して帰ってくること

何の意味を持たない、愛しているという言葉も

どうして、つらつらとそのような言葉が吐き出せるのでしょうか

どうして、わたしのところに帰ってくるのでしょうか

今のままが心地よいのでしょうか


そうですね

互いに知らぬふりをして

都合の良いところだけを映し出す、
そう生きていくのが人間なのですね

あなたがそれで良いのなら
私も惰性の果てまで付き合いましょうか

その先に一体何があるのでしょうね

さぞ可笑しいでしょうね

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