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時を編むナンタケットバスケット⑦

ナンタケットバスケット7作目。
5作目のお披露目がまだですが、6作目に続いてこちらを先に。

この蓋部分の木はメープルで、
たまたま手に取ったものをサンディングしたら、
タイガーアイと呼ばれる特殊な木目が現れました。

光の反射によって虎の眼のようなシャトヤンシー(表面の線を動かすとその線がオーロラのように見える光の効果)が見られることから、古代エジプトで神々の像に使用されたり、洞察力を養うと信じられていたそうです。
※主に鉱物に対してその名で呼ばれています。

決断力、金運の象徴とされるこのタイガーアイは、大病を克服しこの度社会復帰を果たした友人へ、
応援する気持ちを込めて。

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以下工程です。ご興味がございましたらご覧下さい。
※長いです。

蓋付きのバックを作るので、
蓋用と底用の木板をサンディングする。
ジェルを塗って保護する。
51本切り出し、1本1本汚れを落として、
先が細くなるように形を整える。
サンディングする。
単純作業だけれど、ヨガの瞑想に似ている。
(上)籠の縦軸をはめ終わったところ。
(下)蓋の縦軸をサイズに合わせて切り出す。
籠と蓋を同時進行で作っていく。
(籠)編み進めていく。
(蓋)縦軸の切り出しが終わり、
先が細くなるようにカーブに合わせて切る、
その後サンディング。
(蓋)直角に刺すようによく見ながら。
(蓋)指し終わり。
(籠)編み上がった。
(籠)内側の縁を合わせているところ。
(蓋)編み上げていく。
(蓋)編み上がった。
縁を作っていく。
編み上がったバスケットの大きさに合わせて接着剤で固定、
ずれないようにピンチでとめている。
(蓋)編み上げた蓋の下にサイズを合わせた縁を付ける。
蓋と籠をつなげるヒンジのスペースを作る為に
取り付ける場所を手彫りする。
蓋の外側の縁を取り付ける。
編み上げた蓋と縁に隙間があるので、
編み足す必要がある。
牛革に芦を巻きつけたヒンジを付けていく。
予め削っておいた隙間にヒンジ差し込み、
釘を打ち固定する。
(蓋)ヒンジ取り付け終了。
(蓋)蓋の上下に芦を沿わせて巻きながら固定してしていく。
(籠)籠のヒンジを通す。 
革の部分が見えなくなるまで
ぎゅっと引っ張り上げる。
縁の周囲に釘を打ち固定する。
蓋と籠を繋げる。
繋がった。
木材の種類、大きさ長さ、
バックの取手を選ぶ。
たまに手に入る日本製は質がいい。
ニスを塗り終えたところ。
ペグ(蓋を止める杭)を取り付ける。
紐も自分で編む。
取っ手の構造。
突き出た釘を切り、
断面を金槌で叩きながら潰して固定する。
蓋の飾りを付ける。
飾りの裏に穴を明け釘を刺し先端を切る。
蓋の同じ位置に穴を開け、
グルーを付けて固定する。
素材の毛羽立ちなどを処理して完成✨


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彼女と私は外資系航空会社の面接会場で、最悪で最高の出会いをしました。
その時の面接官の質問があまりに失礼で、「仕事なら間に合っている。」と言って退出した時に彼女も一緒に出てきたのがきっかけでした。
当時は世間知らずの子供だったので、どう切り返すのか試したのかな?とも思えますが、感じた違和感にこれまでハズレは無かったので、その直感を信じました。
それぞれ日系同業他社に就職が決まりましたが、その外資系航空会社はほどなくして民間経営が破綻し大量の人材のレイオフがありました。

彼女と私は性質として全く違う人間で、五行で言えば隣でもない、離れすぎてもいない、お互いに心地よく作用し合うそんな関係です。
元気にしているかな?と気になるタイミングが合うのは、今世だけの縁ではない気がします。

私は人を苦手とか嫌いになる事は極端な場合を除きありません。基本的に対話が好きで、価値観の違いがあればなぜそのように考えるのか興味が湧きます。ただ、彼女のように大切な人は片手もいません。片手で私は充分幸せ者だと思っています。

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