アトピー奮闘記

クリスマス辺りから4歳の子供のアトピーが悪化しだした。
そんな中僕はタイミング悪くインフルエンザにかかり、年内最後の診療日に間に合わず、年明けの営業再開まで辛抱させてしまう事になってしまった。

ステロイドは恐らくこの調子なら持って年明け辺り。  実に心許ない量で新年の診療再開まで乗り切らなければならないが、悪化の一途は目に見えている。

楽観視していたわけではないが実際に日に日に荒れゆく我が子の肌の様を見るとこちらのメンタルもささくれていく。

入浴後や夜中は特にかゆみが我慢できない様で寝ていると隣から皮膚を掻きむしる音が聞こえてくる。
掻いてはいけないと制止するのも酷な事なのでここは親の辛抱の時だ。  こちらの体調のせいで病院に連れて行けなかった分、申し訳なる。

ボリボリという音の度に、ささくれたメンタルを力任せに剥がされているような気持ちになる。

ステロイドを積極的に塗りたいわけではないが、この痒みを除去してあげるには頼るしかないという葛藤。 
全ての同じ境遇の親にあると思います。

とにかく親は気を長く、強く持ちつづけなければいけない。  辛抱が試される時だ。

しかしながらこう考えている事自体少し気持ちにバイアスが掛かってしまっているように思う。

普段はこんなに神経質にならず向き合えているのに。  自分の体調不良が状況の悪化に一役買っていしまっている分、感情が先走ってしまっている。

気持ちをリセットしなければいけない。

思えば僕には意気地が足りなかった。 

若い時に一生懸命になってやっていた事もある程度楽しむと、中途半端な所で投げ出しては次のなにかへ乗り換えるという繰り返しだった。

一時は万事。 こんな所でも僕の意気地のなさが露呈しているではないか。

息子のアトピー治療を通して浮かび上がる自分の弱さ。  2人の治療だこれは。  

たまにテレビなんかで、子を応援する親が共感できないくらい熱意に溢れていて、引いてしまう事があるがあれはこういった思考回路でそうなっているのだろう。

あれは嫌だ。  あくまで即席の裏テーマ位にしてその時のモチベーションを上げてその場を凌げればいい。


弱火で燃え続ける闘志を胸にイメージし、新年初受診を終えた帰り道。
息子を後ろに乗せた自転車を漕ぎながら思った事を書いてみました。


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