M&A·事業承継アドバイザー

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中小企業の賃上げとM&A

今年はインフレに対応して企業の思い切った賃上げが期待されています。ユニクロをはじめいくつかの大企業はすでに結構な賃上げを発表しています。これはマーケティングとしての側面もあるとは感じますが、ともかく結構なことだと思います。 一方労働者の7割を占める中小企業では賃上げが難しいといわれています。多くの中小企業が大手企業を頂点とするピラミッドの中にいて否応無しにコスト競争させられていますのでコストが上がる賃上げは難しいです。戦後の高度経済成長期にはこのピラミッド全体が大きく成長し

    • 会社売却は従業員の協力なしには行なえない。

      最近は欧米に限らず日本でもいわゆる企業売却を前提とした起業が増えてきましたが、我々のように昭和に起業したものはそれで"EXIT”(上がり)のような考えは毛頭無く一般的に会社の限りない成長だけを目指し、例えば株式公開できることなどを現実的な目標としてきた企業が多いと思います。そして社員とそのような”夢”を共有して、将来があるぞ、会社が大きくなったらみんないいことがあるぞというインセンティブを支えにやってきたわけです。 そのようにして続いてきた会社を社長が売ってしまうということ

      • 私がM&Aによる事業承継を選んだ理由。

          現役の頃私は子供に会社を継いでもらえればと漠然と思っていました。子供もそれなりに興味を持ってくれていたと思います。同時に社員のなかから後継者がでてMBOすることも模索していました。もちろんM&Aも選択肢の一つとして考えていました。 結局いろいろあって子供が継ぐという選択肢は無くなりました。一人の子供は本人がやりたいことがあるということでした。もう一人の子供は健康面での不安がありました。 社員によるMBOも人材はいましたが当人がその気になりません。創業者でオーナ社長で

        • 一代で築いた企業の後継者問題

          後継者問題は中小企業特有なことと思われますが、一代で築き上げた大企業でも苦戦しています。ソフトバンクの孫さん、ユニクロの柳井さん、日本電産の永守さんなどがそろって苦労されているようです。 規模の大小に関わらず創業者の能力と個性に大きく依存して成長してきた企業にありがちなことかもしれません。 しかし中小企業であればM&Aによる事業承継がしやすいと思います。大企業とは違い他企業の一部として存続したり、合併により生まれ変わりながら存続することがかなり容易にできます。中小企業であ

        中小企業の賃上げとM&A

          中小企業のM&A事業承継アドバイザー

          創業以来30年余り経営してきた会社を事業承継のため売却、買収した側の企業に残って合併とPMIを数年間経験しました。そして60代となりビジネスから引退した今、私の経験から得たことが事業承継を考えていらっしゃる中小企業オーナーの皆様に何か役立てないかと思いM&A事業承継コンサルタントの看板を掲げてみることにしました。 M&Aや事業承継のテクニカルな事は会計士、税理士など士業の方々やM&A仲介業者、金融機関、公的機関などから豊富なサービスと専門知識を得ることができます。私ができる

          中小企業のM&A事業承継アドバイザー