一代で築いた企業の後継者問題

後継者問題は中小企業特有なことと思われますが、一代で築き上げた大企業でも苦戦しています。ソフトバンクの孫さん、ユニクロの柳井さん、日本電産の永守さんなどがそろって苦労されているようです。

規模の大小に関わらず創業者の能力と個性に大きく依存して成長してきた企業にありがちなことかもしれません。

しかし中小企業であればM&Aによる事業承継がしやすいと思います。大企業とは違い他企業の一部として存続したり、合併により生まれ変わりながら存続することがかなり容易にできます。中小企業であることのメリットなのかもしれません。

事業の成功の大きさや名を残すかどうかよりも、引き継いでもらえて終わることができたかどうかという事実は企業家にとって重いと思います。

私も現役のときは売上や利益や成長などが絶対的な価値だと思っていましたが、自分が事業承継を終わり事業が繋がって続いて行くことが見えたときはそれまでとは全く違う達成感を得られました。子供が独り立ちしていくことにほっと肩の荷を降ろす親に似ているかもしれません。

さて、孫さん、柳井さん、永守さんはいつ肩の荷を下ろすことができるでしょうか。

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M&A・PMIにより事業承継を経験した元経営者です。当事者視点からM&A・PMI・事業承継におけるアドバイスボランティアをしています。お気軽にお声がけください。
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