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『生きるLiving』と『生きる』を鑑賞しました

⚠️ネタバレ一部あり

今日は、映画を友人の家で観ました。
元々下記1️⃣『生きるLiving 』を見るだけの予定でしたが、あまりにも素晴らしく黒澤の原作2️⃣『生きる』を続けて観ました。

●概要
1️⃣生きるLiving
公開日: 2023年3月31日 (日本)
監督: オリバー・ハーマヌス
映画脚本: カズオ・イシグロ
2️⃣生きる
公開日: 1952年10月9日 (日本)
監督: 黒澤 明
原作者: レフ・トルストイ
原作: イワン・イリッチの死

僕の友人はガンの宣告を受けたばかりで、今日その説明を僕にしてくれました。
そんななか、上記の映画を見てる当初悪いことをしたなぁと思っていたのですが、友人の表情をチラチラみてると次第に勇気が湧いてくる表情に変わってきたのを僕は感じました。それだけの力がこの作品にはあると思います。

1️⃣生きるLivingは舞台はイギリス、役所勤めのgentlemanが主人公、余命6ヶ月から9ヶ月の男。
あだ名はゾンビ。生きてるか生きてないかわからないような男。
このあだ名を若い女性役所所員からランチの時に説明されるシーンは主人公と共に爆笑しました。

僕が今日6ヶ月の余命宣告をされたらどうするか、何をしたいかを重ねて観ていました。余計な細部を全て切り取り説明をしないかっこよさが1️⃣にはありました。ラストに近いシーンの主人公が口ずさむ曲と雪降る中のブランコのシーンが心を掴んで離さず原作を知らない僕は感動して放心状態でした。

その後友人が原作を持っていたので観せてもらいました。
黒澤の2️⃣生きるは1️⃣生きるLivingよりもっと多くのテーマを取り込み、人間のより奥深さを深く扱っていました。

この二つの作品はとても好みが分かれると思いますが、この当時、七人の侍、羅生門、生きるなど、表現の幅の広さで日本のみならず世界を魅了した黒澤明は本当に100年に一度あるかないかの天才だと確信しました。

僕はあまり昔の映画を多く観るタイプではないですが、この機会により多く観ることになるきっかけになると思います。

感動しました。

写真は2作品のラスト。
歌を歌いながら成し遂げた公園のブランコを漕ぐシーン。とても好きなシーンで見終わった後何度も観返しました。

2人の監督、勿論カズオイシグロ含め、ブラボー👏喝采👏

皆様も是非ご興味あればご覧ください。

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