Python入門

Pythonは、初心者にもやさしいプログラミング言語として人気があります。簡潔で読みやすい構文と豊富なライブラリが特徴です。ここでは、Pythonの基本的な使い方について、初心者向けにわかりやすく説明します。

1. Pythonとは？

Pythonは、1980年代後半にグイド・ヴァン・ロッサムによって開発された高水準のプログラミング言語です。シンプルで読みやすいコードを書くことができ、データ解析、ウェブ開発、機械学習など、さまざまな分野で広く利用されています。

2. Pythonのインストール

まず、Pythonを使うためにインストールする必要があります。公式サイト（python.org）から最新のバージョンをダウンロードし、インストールします。Windows、Mac、Linuxのいずれでも対応しています。

3. 基本的な構文

Pythonの基本的な構文は非常にシンプルです。以下に、いくつかの例を示します。

変数とデータ型

Pythonでは、変数を宣言するときに型を指定する必要はありません。以下のように、簡単に変数を作成できます。

x = 5         # 整数
y = 3.14      # 浮動小数点数
name = "John" # 文字列
is_happy = True  # ブール値

基本的な演算

Pythonでは、基本的な算術演算も簡単に行えます。

a = 10
b = 2
print(a + b)  # 足し算（結果: 12）
print(a - b)  # 引き算（結果: 8）
print(a * b)  # 掛け算（結果: 20）
print(a / b)  # 割り算（結果: 5.0）

条件分岐

条件分岐を使って、プログラムの流れを制御できます。

age = 18
if age >= 18:
    print("You are an adult.")
else:
    print("You are a minor.")

ループ

ループを使って、同じ処理を繰り返し実行できます。

for i in range(5):
    print(i)  # 0から4までの数字を出力

i = 0
while i < 5:
    print(i)  # 0から4までの数字を出力
    i += 1

4. 関数の定義

Pythonでは、関数を使ってコードを整理し、再利用可能にすることができます。

def greet(name):
    return "Hello, " + name

print(greet("Alice"))  # Hello, Alice
print(greet("Bob"))    # Hello, Bob

5. リストと辞書

リストと辞書は、Pythonでデータを扱うための便利なデータ構造です。

リスト

リストは、複数の値を順序付けて格納できるデータ構造です。

fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
print(fruits[0])  # apple
fruits.append("date")
print(fruits)     # ["apple", "banana", "cherry", "date"]

辞書

辞書は、キーと値のペアを格納するデータ構造です。

person = {"name": "Alice", "age": 25}
print(person["name"])  # Alice
person["age"] = 26
print(person)  # {"name": "Alice", "age": 26}

6. モジュールとライブラリ

Pythonには、標準ライブラリやサードパーティ製のライブラリが豊富にあります。例えば、数学関数を使うにはmathモジュールをインポートします。

import math
print(math.sqrt(16))  # 4.0

7. 練習と応用

基本を理解したら、実際に小さなプログラムを作ってみましょう。最初は簡単な計算機や、リストを操作するプログラムなどが良い練習になります。インターネット上には、初心者向けのチュートリアルやサンプルコードがたくさんありますので、参考にすると良いでしょう。

Pythonは初心者にも扱いやすい言語ですが、応用範囲が広く、深く学ぶことができます。最初は基本をしっかり押さえ、少しずつステップアップしていきましょう。