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#11 おじさん少し痩せる

少し痩せた。


99.2kg→96.0kg 36.6%→34.6%。

こう見るとそこまで痩せていないが、記録をつけ始めた12月1日から約1ヶ月で3kg痩せたと考えると割りと痩せている。1ヶ月で健康的に落とせる体重の上限が5%≒5kgなので、そこまで悪くない数値だ。
おじさんは「そこまで無理せず健康を損なわず痩せたい」ので、ダイエットに関するストレスはあまりない。かつてが不健康すぎただけで、今でもそれなりに豊かな食生活だと思っている。運動は面倒だが、特段辛くて辞めてしまいたいという気持ちもない。
軽く調べたところ「ゆっくり痩せると全体の数字(血圧・血糖・コレステロール)が良くなる」というおじさんに都合の良い記事があったので鵜呑みにしておく。情報化社会が生み出した化け物である。こうして人は狂信者になっていく。

さておき結構順調である。怖いのは順調であるということだ。

おじさんはネガティブが過ぎて「会う人間全てからいつ殺されてもおかしくない」という強迫観念があったので、物事が順調に運んでいるというのはそれはそれで不安である。最初こそ順調だったものの、来月はリバウンドしてしまっている可能性もある。
基本的には太っているとダイエットの「痩せしろ」は多いのだから、痩せれば痩せるほど「痩せしろ」は減っていくのだ。肉体は厄介なもので、痩せると「痩せ過ぎじゃないか? 飢餓か? 脂肪を蓄えたほうがいいのか?」と体質を痩せにくく改造してしまう。これをホメオスタシス効果という。これによってそれまで通り生活していても体重が落ちない状態が停滞期である。
ダイエットを失敗させる大きな原因の1つで、今おじさんは停滞期が1番怖い。落語ではない。ダイエットとしては饅頭も怖い。

長々と書いているが、つまりはこのくらいの文量がなければ室戸市名物シットロト踊りで豊漁を願ってしまうくらいには嬉しくて調子に乗りそうなのである。漫画版である。


痩せたので

不穏な見出しだが、「痩せたのでその分食べます」という愚者ムーブをかましたいわけではない。痩せたということはおじさんのダイエット生活に痩せる効果があったという仮説が立てられる。
そして先述したように、このままの生活を維持していてもダイエット効果はどんどん薄くなっていく。まだ96kgあるのでしばらくは変わらずに体重を落とせるだろうが、滞ってから対策を打つのでは遅い。決して政治批判ではない。

軽い筋トレを習慣化することにした。本当に、おそらく他のダイエッターと比較すれば詐欺師との約束くらいには軽い運動だ。

この基本6種目を、1日3種目ずつやっている。これが運動不足の身にはかなりきつい。「6種目くらいなんとかなるだろう」と思ったらなけなしの腹筋が弾け飛んだ。これまでのおじさんの運動は主に踏み台昇降と雪かきだったため、こういった的確に筋肉を虐待する近代的トレーニングにはおじさんの肉体の脆弱性を看破した。

おじさんは仕事だろうがプライベートだろうが運動しない生活を10年以上続けていたため筋肉が萎えている。そもそも若いときも筋肉がつきづらい体質だったが、現在、脂肪の重りが30kg以上ぶら下がっているのは奇跡としか言えない。こんなボロボロの肉体で毎日楽しく暮らしていたのだから、おじさんの順応力は恐ろしい。

少しとはいえ筋トレを始めたので、タンパク質不足にならないように肉を煮る。

おじさんのポークビーンズ


かたまりの豚モモ肉と豆が食べごたえ

材料(2~3食分)

豚モモ肉     150g
ミックスビーンズ 100~200g
ニンジン     1本
玉ねぎ      0.5個
トマト缶     1缶
ニンニク     1片

酒        50cc
固形コンソメ   1個
塩コショウ    適量
ローリエ     1枚
水        100cc
オリーブオイル  大さじ1

作り方

1.豚モモ肉を角切りにし、軽く茹でて余分な脂を落とす。
2.ニンジン、玉ねぎ、ニンニクはみじん切りにする。
3.ミックスビーンズは軽く洗って水気は切っておく。
 ※ドライタイプはそのままで良し
4.鍋にオリーブオイルとニンニクを入れ、弱火で温める。
5.ニンジン、玉ねぎを加え、しんなりするまで弱火で炒める。
6.肉とトマト缶を加え、全体に脂が回ったらミックスビーンズ、酒、水、コンソメ、ローリエを加えて中火で煮立たせる。
7.アクを取りながら5分ほど煮る。ローリエを取り出し、塩コショウで味を整える・


ポークビーンズについて

おじさんは苦手で豆料理のレパートリーが少なかったため、今回は味の素のレシピを参考にした。

アメリカの刑務所である。おじさんの偏見ではポークビーンズはそうなっている。給食でも出るらしい。缶詰豆の臭みはどうも苦手なのだが、トマトでぶん殴って解決しているのもアメリカらしく感じる。大量生産が楽そうだからだろうか。

豆はかなりの栄養番長であり、タンパク質、脂質、ビタミンB群にカルシウムなどミネラルも含まれておりそれらがミックスされることで栄養的にかなり優秀な食品なのだ。中南米やアフリカでは豆を主食とする文化圏も存在し、「乾燥して保存できる」ことも作物として優秀なポイントだ。世界の数%は豆でできている。欠点は味だけだ。おじさんは美味しい豆に出会ったことがない。

日本も言わずと知れた豆文化があり、大豆の加工においては変態的である。醤油、味噌、豆腐、納豆、きな粉。さらにこれらも加工されて別の食品になるのだから気が知れない。しかしながら豆をそのまま食べることはそこまで多くなく、枝豆くらいではなかろうか。

おじさんはダイエットでなければ豆を食べることはなかったであろう。今でも全く好きではない。グリーンピースを呪い、とら豆を無視し、レンズ豆を小さすぎると嘲り、ガルバンゾーをガンバルゾーと誤読し、岡山名物アラスカご飯を忌み嫌っている。米に混ぜて炊く意味がまだわからない。別で食わせろ。

さておきポークビーンズは刑務所で出されるだけあって栄養は素晴らしい。豆は糖質も多く含まれているが、白米と比べてかなり腹持ちが良いのでトータルでは大したことはない。味が良くないので食べ過ぎることもない。

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