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はじめてイベントに参加した

はじめて○○した感想を、残しておきたい。今回の体験について特に残しておきたいと思ったので、文章にすることにした。
先日、はじめてデイリーポータルZのイベントに参加した。2023/10/8@高円寺での砂糖水スタンド。サイトの21周年をお祝いする企画でもあった。
そこに参加した感想を書きたい。
大まかな流れとして
①入店、入り口で編集長ほかを発見、ネットで見た人だ
②注文、改めて何言ってるんだろ感
③実食、砂糖水を飲む&値段について
④交流、そわそわする~打ち解けていく
⑤お暇する、参加してみての感想
おまけ、後日談
以上のような流れで書いていこうと思う。

①入店するまで

会場は高円寺駅から程近い、カフェスペース的なおしゃれな場所だった。オープンで、外からも比較的丸見え。
私自身、当日とても緊張しながら現地に向かった。多分、その場に馴染めるかな、とかうまく楽しめるかな、とか気になっていたんだと思う。
会場付近に着いて、店の中が見える位置まで来た。林ウェブマスターを目視で確認。普段パソコンで見ている画面の中の有名人が、実際に目の前に出てきた感じがした。かなり面食らった。私が入って大丈夫なのか?とたじろぐ。客だから入っていいんだ、と自分に言い聞かせる。

写真を撮らなかった。

②注文する

店員さん(編集部・橋田さん)からメニューの説明を受ける。砂糖水は3種類で、たしか黒糖・サトウキビ・レモンがあった。他にコーヒー、ホットもあった。
砂糖水、3種類を、店のメニューとして、説明されている状況。ちょっと笑ってしまった。その何とも言えない、あり得なさに。店員さんもちょっと笑っていた。
いやそりゃそうよな、メニューの説明で笑うよこんなん。
改めて音にすると、なんかすごかった。何言ってるんだろ感、何聞いてるんだろ感みたいなものが。
この、常識・日常の世界と何かが若干外れてる世界とを行ったり来たりする面白さは、現地で体験するのが一番だと思う。
砂糖水は3種類あったが、決めかねたのでおすすめを聞くことにした。直前で腹ごしらえに寄ったサブウェイの、迷った時の注文の仕方に則った。(サブウェイは注文に迷ったら店員さんのおすすめを頼むと良いらしい)
すると、さらに笑える場面になった。本日の砂糖水のおすすめ。いや聞いたの私だけど。
砂糖水の味の違いを説明してもらうことも、店員さんに砂糖水のおすすめを聞くことも、今後起きない体験だと思う。

PCのペイントと自身の全力の絵心で描いています。
手抜きじゃない。

③砂糖水を味わう

サトウキビ味は、どう作ってるのか?飲みながら気になった。
店員さんの説明によると、黒糖とレモンは、香りがそれぞれあるらしい。確かにこの2つは、作り方で風味を出せそうな気もしてくる。ごく多少ではあるけど想像しやすい。
じゃあサトウキビのフレーバーは?どうしてるの?私の飲んだサトウキビは?この時はまだ、そんなことを気軽に聞けるほど店内に馴染んでおらず、この疑問は残ったままとなった。
飲んだ感想としては、うっすら甘い。予想としてはもっと、水の要素が強くて飲むにはキツいかと思っていた。
素材の違いは、私には分からなかった。
飲み始めてすぐは、早く飲んでいかないと、どうとも無さが際立って飲みづらくなるかな、と懸念していた。冷たさがあるうちに飲まないとな、と飲み進めた。(その後、おしゃべりが楽しくて時間が経つうちに温くなってしまったのだが、おいしく飲めた。)

味以外で、ひとつだけ思ったことがある。
500円は高いって。
だって一旦引いて、現実に引き戻して考えると、それはただの砂糖水だ。
相当、お金の価値を見失ってないと払わない金額だな、と思った。500円あれば、腹持ちのするお弁当買える。普段の私ならそう考える。
でも払った。
その日限定って所が決め手だった。あと、自分では作らないから。おそらく、決して。ということは、ここで味わうという体験をしておかないと、もう一生出会うことはない体験に違いない。それは、かなり惜しいことなんじゃないか。逃したらダメなんじゃないか。
それでも払いながら高いなとは依然として思っていたけど、この感想を書きながらちょっと500円…360円ならあり得る気がしてきていた。(この感想は現場でメモしていた)

塗りつぶしといらすとやさんの素材を使った場合。

④場の雰囲気を味わう&交流する

なんか、盛り上がるまでというか、打ち解けていくまでしばらく間があった。みんなそれぞれに、お互いを見ながら様子をうかがっている。それはスタッフも含めて、という印象を受けた。みんながそれぞれ、仲間になりたそうにこちらを見ている、そんなイメージが浮かんだ。
だから何となく、顔は人がいる方向を向いているんだけど、目を合わせちゃうのは気恥ずかしい、そんな心持ちと待ちの姿勢でその場に何となく、私は居た。
この時間が実は私にとっては一番、そわそわと居たたまれない感覚だった。「やっぱり場違いだったかな、参加したの間違いだったかな」と思ったのもこの辺だった。
そうこうしてるうちに、林ウェブマスターが話を振ってくださった、私を含めた何となくぎこちない所に。内容は特に関連は何もない雑談だったような覚えがある。けどそこをきっかけに、それまで近くで砂糖水を味わっていた他のお客さんとも話せるようになったのはとてもよく覚えている。
打ち解けちゃえば何てことはなかった。好きな記事や最近読んだ記事の話をお互いに話したり、そこから派生した話をしたり。途中からライターの唐沢むぎこさんも林ウェブマスター経由で輪に入ってくださって、記事を書く時のエピソードなど貴重な話を聞けたり。

しばらく待ってると良いのかも知れない。その、少しそわそわする時間を、待てると良いのかも知れない。そう感じた体験だった。
砂糖水スタンドも私がお店に入った時は人数は少なめだったけど、実際その後、徐々に人が増えたように。ぎこちなかった空気が、徐々に和んでいったように。
しばらくねばっていると、何かが起きることはあるというのを体験した。
それにしても、お客さん同士をつなぐ役をウェブマスター自らやってるのがすごいと思った。今日は砂糖水スタンドのマスターだから当たり前なのかも知れないけど、やっぱりすごい。

文字を大きくする方法が分からない

⑤お暇する

その後もほかのライターさんや21周年をお祝いに来たお客さんと雑談したり、デイリーポータルZのライターである爲房新太朗さんの作ったハンドスピナーを回す機械を眺めて幻想的な気分になったり、大体1メートルぐらいに手を広げたりして雰囲気を大いに楽しんだ。
大規模な何かをするわけではないが、何となくその場で思い付いた疑問をふっと会話の中で投げかけてみても何かこう許されそうな雰囲気や、こうしてみたら楽しそうだなーと頭に浮かんだことをやってみて大丈夫そうな雰囲気が、私には刺さったんだと思う。
何だかんだで、14時ぐらいに来て16時ぐらいまで居ちゃった。私、今週法律相談に行かなきゃいけないのに。弁護士さんに質問することまとめなきゃなのに。
やるべきこと・出来ればやっといた方がいいことを後回しにするぐらい、そこに居るのが楽しかったんだと思う。

晴れやかな気分を表現するには、ダイヤ形だって調べた。

祝えて良かったと思う。
多分、デイリーポータルZのような活動(企業だから部門?部署?になるんだろうか)を守って続けていくのは並大抵じゃないと思う。それがこうして21年続いてるのは、本当にめでたいことだと思う。
今まで画面の外からしか、届かない感想しか持てなかったけど、一回でも祝いに行けて良かった。

おまけ、後日談

砂糖水で過ごせたんだから、薄めたお茶もいける。
数日後、そんな自信がいつの間にかついてることに気づいた。
かなり味付けが繊細なものを飲んだはずなのに、その後の変化としてはむしろ大雑把になった。
ワイルドに自由に生きられる方向に、一歩進んだ気がする。

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