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霜 1
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ひときわ冷え込んだ朝、
冬枯れの湿原を訪ねてみた。
すでに山の背後から顔を見せた太陽が、
銀色の光を注いでいる。
木道に降りている霜を踏みしめていくと、
硬質なきらめきが次々に迎えてくれる。
みるみる消えていく木道の霜。
くっきりと刻まれた草の影。
その形のままに残る霜。
しばらく見入っていたら、
白い造型から黒い影がしだいに脱け出していく。
まもなく淡い造型は消えてしまうだろう。
抗いようのない時の流れ。
失うことを惜しむかのような、
ほんのいっときの輝き。
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撮影地 愛知県豊橋市 葦毛湿原
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