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モラハラを断つ【Vol.4】1人で抱えることを止める

先日、地域の家庭支援センターに行った。
保健師と面談してもらうためだ。前回は、私1人で訪問し過去に起こった出来事を涙でぐちゃぐちゃになりながら全て話し、かなり精神的に落ち着くことができた。

しかし、やはり気がかりなのは子供たちの心の状態だ。

上の子は夫から直接的に暴力を受けたり、精神的に追い詰められたりしているし、下の子は直接的ではないものの、その状況を何度も目撃している。いわゆる面前虐待。

はっきりいってここ数ヶ月の子供達はとても荒れていた。
兄妹喧嘩の程度が明らかに悪かった。お互いに叩く蹴るの悪循環。妹を馬鹿にして笑う兄。兄の失敗を叱責する妹。それを見てショックを受けて怒る私。
夫のモラハラにも耐えられないが、子供たちが争う姿を見ることが一番私の心を抉った。

『センターの人とお話ししてみようか』

と言った時、子供達の反応は正直良くなかった。

『なんか怖い、大丈夫かな』

私はそれに対しこう答えた。

『お母さんも最初は警察とかに言われるんじゃないかって思って怖かったけど、やっぱり辛いし1人で抱えてるのがしんどくなった。センターの人に話したら、真剣に話を聞いてくれたんだよ。そこで話したことは秘密にしてくれるし、お父さんに話すことも絶対ないよ』

そういうと、少しホッとした顔をして面談に行くことが決まった。

当日は、たくさんおもちゃが置いてあるプレイルームで遊びながら話を聞いてくれることになった。最初に、『お母さんも一緒がいいかな?それともお母さんには別のお部屋で待ってもらう方がいいかな?』と子供達の意思を確認してくれて、母子分離の上で面談が始まった。時間にして約40分くらいだっただろうか。

別室に保健師が来て、話した内容を教えてくれた。
私が以前伝えた内容とほぼ同じことを、子供達も先方に話していたらしい。
プレイルームに戻ると、兄妹間の空気が明らかに柔らかくなっていた。
その日はあまり気乗りのしない習い事をスパッと欠席し、暗くなった公園で遊んでからKFCで夕飯を食べ、3人で仲良く家に帰った。

翌日も以前とは全く違う2人の姿があった。
いつもなら大げんかになるマインクラフトのゲーム時間、
兄妹で協力しあって遊んでいた。
いつもイライラしながら宿題をやっている兄が、集中して課題に取り組んでいた。お兄ちゃん頑張ってるね、と声をかける妹。

子供たちが短期間でここまで変化した最大の要因。
それは
安心できる静かな環境で第三者に、自分の胸の内を話したこと。
それに共感してもらったこと。
自分たちを肯定してもらったこと。

これは大人だって同じなんだ。
1人でグルグル考えて辛くなって、ネットでグルグル検索して、ああでもこうでもないとさらに辛くなるくらいなら、誰かに話そう。

こんな重い話して嫌がられるんじゃないか、
辛いけど児童相談所とか家庭支援センターに言うほど深刻ではないんじゃないか

大丈夫。心配の9割は起こらないし、
辛いって感じてる場合、9割方その状況は深刻だ。
『1人で悩まないで』
啓蒙ポスターが駅前、区役所、学校の廊下、あちこちに貼ってある。
それ、それなんだ。
1人で悩むのを止めてみる。辛いよって誰かに言ってみる。

だから、今、私みたいにグルグルしている人がいたら、センターの営業時間を調べてすぐに電話をかけてほしい。終業時間の5分前だっていい。まず電話をかけてほしい。上手く話せなくてもいい。ただ話してほしい。
それが幸せになる第一歩なんだ。






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