思い出した瞬間、背筋が凍る…ぎっくり腰のつらい体験
思い返すと、あの日私が初めてぎっくり腰になったのは、53歳、いや54歳くらいの時だったかしれない。
若かった頃、重いものを持つ際の足腰の使い方を教わっていた。
重たい物を持つ時は、常に意識を集中させて注意していた。
しかし、そんなことを気をつけている最中に、ぎっくり腰は不意にやってきたのだ!
その日の早朝、軽作業をしている最中だった。
わずか1キログラムにも満たない荷物を持ち上げた瞬間、「あっ!」と思ったら、私は後ろに崩れ落ちてしまった。
もう身動きが取れなかった。
ぎっくり腰の2回目はその1年後くらいだったと思う。
その後も、ぎっくり腰は定期的に繰り返し、57歳の時に仕事がデスクワークになり、ますます腰の調子が悪化してしまった。
最悪の時には、歩くことさえままならず、なんとかしなければと整体院を探し、電話でお願いして施術を受けさせてもらった。そのおかげで、状態はかなり改善され、ひとまず安心した。
しかし、私の喜びは大きな間違いだった。
翌朝、目が覚めると、自分の寝返りすらもできないほど、身動きが取れなくなっていた。
上半身だけしか動かせず、トイレに行くためには腕力だけを頼りに体を引きずるように動かさなければならなかった。
足はただダラリとした状態で、ほふく前進をするような感じだった。
親の介護用に設置した手すりを頼りに、便器によじ登り‥、座る時には激痛が走ってきた...。
その時、私は5日間も仕事を休むことになったと記憶している。
その後も、半年に一度ほどのペースでぎっくり腰が繰り返された。
深刻な時もあったが、整体院にはもう行く気がしなかったので、整形外科に通って湿布をもらい、ただ休むだけにしたのだ。
私は今、61歳だ。
ひょっとしたら、ぎっくり腰の原因は、腰全体を含む体の筋力不足かもしれないと思っている。
そのような予感がある。
だからこそ、週末の休日になると、私は坂のあるルートでウォーキングを始めたのだ。もし少しでも改善が見られれば、私はただただ嬉しい。