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ウズベキスタン紀行♯2 サマルカンド
サマルカンドの宿はドミトリーだったが、運良く同室の一人がJICAボランティアの方だった。彼にはウズベキスタンのことを色々教わって助かった。さらに日焼け止めを買いに薬局まで付き合ってくれた。次の日彼は友人と別の町に行くということで、その別れ際、「今日はかなり暑くなりそうですからこまめに水を飲むなどしっかり対策した方がいいです。こちらの日差しはきついんですよ。」とアドバイスしてくれた。しかしせっかくの助言をその後活かすことが出来なかったのだが。
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まずは朝食前に宿の周りを散歩してみた。世界遺産のレギスタン広場が目の前で、朝焼けで青く輝くメドレセ(イスラムの神学校)が眩しかった。
宿に戻り朝食を食べた後、いざ改めてレギスタン広場へ観光に向かう。広場には3つの大きなメドレセがあり、観光客は500円ほどの入場料で3つすべてを見ることができる。壁やミナレットの装飾が美しく壮大で圧倒された。以前は傾いているミナレットに登れたようだが私が行ったときは残念ながら登れなかった。メドレセの中には地元の人がお土産を売る店ががいくつかあり、売り子のお姉さんにやたらと声を掛けられ、シルクのスカーフなどを勧められた。どれも非常に綺麗で安価だったが男性の私には不要かと思い丁重にお断りした。
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一息ついたあと、次にシャーヒ・ズィンダ廟群に向かった。入ってすぐにいかにもイスラムといった青いアラベスク模様が目に飛び込んできた。しかも路地のような小道を挟んで霊廟が密集して建っている。中の装飾も非常にこまやかで青色、金色など様々な色の輝きを見せていた。
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街の中心に戻りようやく昼食。まずは定番のウズベキスタン版ピラフであるプロフを注文。ごろりとした大きな牛肉の塊が二つのっていて黄色いピーマンがたっぷり入っていた。これにサラダやナン、お茶が付いて500円ほど。安い。
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まだ時間があったので、あのティムール帝国の創始者であるティムールの霊廟に向かうことにした。世界史の教科書で見たことはあるが、このあたりの地域のことというのは正直に言ってほとんど知識がなかった。しかしレギスタン広場や霊廟の数々を見るとここに非常に高度で豊かな文化が花開いていたことを実感できる。ナポレオンの棺を見た時もそうだったが、ティムールの棺をみたときここに実際に眠っているんだなと思うとなんとも言えない気持ちになった。もちろんあのような大帝国を作った人物であるからかなり厳しい人でおそらく友達にはなれそうにないが、とにかくあれだけの版図を何百年も前に築いた人がこの中にいると思うと不思議な気がした。
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この日はたくさん動いたにもかかわらずあまりお腹が空かなかったので羊と牛の串焼きシャシリクとビールだけの夕食にした。それでもナンは勝手についてくるのだが。シャシリクはとても美味しく2つでもかなりのボリュームで満足したが、ビールのアルコール度数が日本のものよりかなり高いらしく普段全く飲まない自分にとってはかなりきつく、この時もう金輪際酒は飲まぬと心に誓ったのであった。
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ほろ酔いで宿に帰るとドミトリーにアフガンからきたおじさんがメンバーに加わっていた。おじさんは話好きで私とも話したそうだったが少し疲れていたのでお互いの自己紹介を軽くした後早々に眠りについた。
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