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肝臓と腎臓


肝臓の構造と機能

・ 肝臓は肝小葉が基本構造であり、代謝の場として機能する。
 ⇒ 肝小葉は肝細胞が50万個集まった、六角柱の構造。
  中心に中心静脈、角に沿って三つの管が配置されている。
               ⇒ 肝動脈肝門脈 胆管

・ 肝動脈、肝静脈(中心静脈が合流した静脈)以外の血管が存在。
 肝門脈という静脈が流れる。
 ⇒ 小腸から肝臓につながる静脈(栄養豊富)

・ 肝動脈から動脈血(酸素)や不要物、
    そして肝門脈からはグルコースなどの代謝の材料が供給される。

・ 血液は肝小葉内部の毛細血管(類洞)を流れる。
 角側から中心静脈方向に流れていく(流れの向きも重要)。

・ 肝小葉で作られた胆汁は胆管に向かって流れる。
 そして胆のうで濃縮されて十二指指腸に分泌される。

・ 肝臓の働きは代謝 

①血糖濃度の調節
 
グルコース(単糖)⇔ グリコーゲン(多糖)の調節
 その他にも呼吸で消費して調節

解毒
アルコールの分解、尿素の合成など行い毒をできるだけ無毒化する。

③熱の産生
代謝の際に出る熱を利用して体温の維持を行う

④胆汁の合成
胆汁は脂肪の乳化を行い、リパーゼによる分解を助ける。

⑤血液量の調節
赤血球は肝臓で破壊され、ヘモグロビンの残骸としてビリルビンが生じる。胎児期には血球が作られており、成長後も血液の貯蔵や補完を行う。

腎臓の構造と機能

腎単位ネフロン)が基本構造で、血液中の不要物を尿にする。
 これらは皮質-髄質にまたがって配置されている。
 腎小体(糸球体 + ボーマンのう, 腎臓の皮質側に存在
 細尿管
腎細管)(腎臓の髄質側に配置される)

・ ヒトの腎臓1個には約 100万個のネフロン(腎単位)が存在する。

・ 腎動脈は分岐して毛細血管になり、糸球体という毛細血管の塊をつくる。

・ ボーマンのうは糸球体を包み込んでいる。
 糸球体でろ過された液性成分がその内部に流入する(原尿になる)。
 この時、タンパク質と血球以外が隙間から内部に入っていく。

・ ボーマンのうは、細尿管(腎細管)につながっている。
 そして、細尿管ではグルコース等が再び体液側に吸収される(再吸収)。

濃縮を受けた原尿は集合管から腎う輸尿管を経て、ぼうこうに溜まる。 
 その後、尿として体外に排出。
 濃縮されるのは、細尿管で水の再吸収が起きて溶媒が減るためである。

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