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マスクをせずに歩く

コロナ禍は終わったのか?

去年からだろうか、マスクを外すのが推奨され始めたのは、いや実際どうでもいいことだろう。

今はマスクをしている人、外している人半々くらいの印象だと思うし、下手したらマスクを外している人の方が多いと思う。

僕はいつからマスクを手放せなくなったのだろう。

マスクは口元が隠せるから好きだ、バイトをしていてお客様への愚痴を口パクで客に向かって言えるし、表情が読まれないので気持ち悪がられることがない。だからマスクが好き。

でもコロナ禍以前はマスクは嫌いだった、ただただ息苦しいと思っていて、風邪を引きにくい体質だったので風邪に対する免疫が無くなってしまいそうで嫌だったし、もっと広々と呼吸をしたいと思っていた。

受験をして浪人をして人と会わなくなって喋らなくさえなってしまった。

流石に最初の頃はマスクは嫌だったが、「マスクをしないと死ぬ病に罹る」と言われたらそりゃするしかない。

でも案外それが心地よくて、口元を隠せる分表情は読まれづらく、声も出さなくて済む。

自分はイエスマンで相手に対してうまく気持ちを伝えることができないガキなので、自分とマスクは表情もとい気持ちを読まれないという面で非常に相性が良いものだった。

気づいてしまいたくなかった気づき。

今コロナ禍が終わろうとしていて、決してコロナ自体無くなったわけではないけど、対策をすれば「死なない病」として括られたのだ。

そうすると一気にマスクが外れる。(夏だったからという季節面も考慮して)

僕はアルバイトでまだマスクが必要な職場にいるので、外で過ごす時はほとんどマスクをしていた。

しかし、今日は気分が乗ったのでマスクを外してみようと思った。

マスクをせずに駅まで歩いた。

あまり人とすれ違うことがない道なので、秋の空気を胸いっぱい吸った。なんだか心地が良かった。

マスクをせずに電車に乗った。

ちょっと怖かった……

まだコロナ禍は完全に終わったわけではないし、周りに咳してる人がいたら?もしかしてマスクをしてる人しか車両にいなかったら?

杞憂だと感じた。

大体マスクをしている人していない人半々くらいの印象でみんな静かに電車に揺られていた。

思ったのが、マスクをしていない分みんな何かに熱中したり考え事をしているので、みんな表情豊かで面白いということだった。

無機質な電車に色が戻った感じがする。

乗り換えのために東京の大都会をマスクなして歩いた。

乗り換えとは言え、流石に人の往来が激しいところを歩くのは少し気が引けるでもやってみよう。

案外みんな下を向いてスマホを弄っていたり、我関せずとただ前を向いて歩いている。誰も何も僕を気にしていないのだ。(奇抜な着こなしをしているわけではないので、当たり前だ。)

そして目的地について友達と合流。

(こいつらマスクしてるやんけ……)

自分のマスクに対する気持ちをまとめると、自分が自意識過剰で他人からの見え方でマスクに守ってもらえて心地いいみたいな印象があったが、コロナ禍を明けてマスクをせずに歩いてみて、誰も自分を見ていないこと、案外顔に出ていた方が色があって面白いことを見て、案外もうマスクはいいかなと思えるようになった。

コロナ禍から新しい世の中に変わるように、自分ももっと気持ちが出せるように変わらなければ、マスクという蓋を外さなければいけないなと思った。



追伸

決してマスクを外してずっと過ごしていくというわけではありません。

然るべき公的な場所、マスク着用の指定がある場所ではしっかりとマスクをします。社会のルールには従います

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