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入学式前の集まり

高校の卒業式が終わり、短大の入学式が始まる少し前
幼馴染に誘われて入学式前に保育科で集まりにいった。

当時のブログで同じ科に進む子たちが声を掛け合い
決まったらしいこの集まりは高校の入学式のトラウマを
抱えた私には「ここに行かなきゃまた一人かも」という不安がよぎり
参加することにした(Mよありがとう。)

迎えた当日、人見知りを発揮しながらも新しい出会いに
少しの期待を持ちながら会場に向かった。
ランチをみんなで楽しみ、
トイレに向かった時に出会ったのがY。
わたしより背が低くて、
にこにこしていて、明るそうな子だなというのが第一印象。

そこのトイレが不思議な構造で、一番奥のトイレが
子ども用かというくらい扉が低いつくりになっていた。
目を合わせて「こっちいくわw」と入っていったY。

今でも出会ったころを振り返ればこの話題にたどり着くくらい
はっきり覚えている。


なんだか高校とはちがう世界だと感じた日だった。



入学式を迎えオリエンテーションのために教室に行くと
Yは私の後ろの席。

いつの間にか6人ぐらいのグループができていた。

ちっこくて、明るくて、ノリもいいYは人気者で
グループの中心的存在だった。
最初は別の子とよくセットになっていたのだけど、

一度グループ内の雰囲気が悪くなり、一緒にとるランチの時間が
苦痛だった私は図書室に逃げ込むようになった。
いつからかYも一緒に行くようになり、休憩時間は
図書室で5冊ほど絵本を借り、小さなスペースで
ホームアローンの映画を一緒にみていた。

Yは一人暮らしをしていた。
初めて友達のアパートに泊りにいった時、私は
寝ているときに咳き込んでしまったんだけど
心配して背中をさすってくれたのを覚えてる。

優しい子だなと思った、

友だちになれてよかったなと思った。

短大の保育科というのはスケジュールがハードで
毎日朝から晩まで講義があるし実習もある。
描いていたようなゆとりのある大学生活は送れず、
門限もあった私はバイトも長い時間働くことができなかったけど

限られた自由時間のなかで楽しく過ごすことができたのは
Yのおかげだったなと思った。

あと、もう一人同じグループではなかったけど
ある一コマの授業の時によく話す子がいた。
席が近いわけではないけど、私がその子の席に行って話す感じ。
(栗山千明みたいな美人さんだ)と思ったのが第一印象のN。
おだやかで、優しくて、話していて楽しい少し大人っぽい子だった。
空気感もすごく好きだったんだと思う。

関係性に名前を付けるなら「丁度いい距離感」がとてもしっくりくる。
お互いおいしいものにお金をかけられて、雑貨もすきで。
毎日くっついていなくても、お互いが予定の会う日にあって
何の気ない楽しい時間を過ごす。
私の高校の近くが地元ということもあり、親近感があったのも
仲良くなれた理由の一つかもしれない。
Nと一緒に行動していたKもとってもかわいくて、優しい
女の子だった。私はこの二人が大好きでいやされていた。

卒業式の日に母とKの母が出会ってびっくり、
高校の同級生だった。(お互い苗字が変わっていて顔を合わせるまで気づかなかったそう。)娘二人はなんのことやらでポカーンとしていたけど
なんだか楽しそうな母たちだった。


中学校からの経験で私は自分がヲタクであることを
隠していた(今はもうバレているし気にしないけど)

アムラー兼、ヲタク。

なんとアムラーにも出会いなんだかんだ楽しい
人たちに囲まれていた。


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