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小学生のころ

小学1年生の頃は幼馴染と6年生ののあっくんと
一緒に登校していた。あっくんの家にはゴールデンレトリバーの
「ラック」がいて家の前につくとラックが柵越しに撫でさせてくれるのが
嬉しかった。

私の家は借家でペットを飼うことができなかったけど、
近所には野良犬や野良猫が空き地にたくさんいたし、
ラックやピアノ教室のぽちこがいたので犬猫にはかこまれていた。

あっくんと幼馴染との登校中は特に話したりせず
静かについていくだけだったし、
なんなら幼馴染にいじわるされてたから楽しくはなかったけど、
ある日準備が遅れちゃって一人で行くことになったときは
本当に心細くてあっくんの家あたりで進めなくなって泣いたことが
あった。

いつも一緒に歩いてくれる人がいない、空き地や住宅街の静かさ、
車、自転車、歩行者をみれば見るほど心細くなって、
小学校までの道を長く感じてしまった。

幼馴染のお母さんが母に電話をしてくれて、
母の許しもあり結局休むことに。

知っている人がいることにすごく安心感を覚えた。

そんな私も時間がたてばだんだん慣れてきて、
道順を変えてバス通りのいろんな店が並んでいる道にしてからは
1個下の女の子が入学するまで、一人で通学することができていた。

病院、クリーニング屋さん、お好み焼き屋さん、セブンイレブン
畳屋さん魚屋さん、八百屋さん、自転車屋さんが並ぶバス通りは
朝から本当ににぎやかで、歩くのも楽しかった。

土日に父とたまに行く銭湯をちらっと見ながら、
クリーニング屋さんのにおいや
畳屋さんのにおい、喫茶店のコーヒーの香り、
自転車屋さんには季節ごとに店頭の自転車に折り紙が飾られていて、
小学校前に文房具兼だがし屋さんがあってと景色が彩られていた。

文房具兼だがし屋さんには名物のおばちゃん2人がいて
いつも挨拶してくれるし、名前をおぼえてくれていて
うれしかったな。

中学校に上がり始めてから再開発が進み、
その景色を見ることはなくなってしまったけど、
素敵な通りだった。


懐かしくて今でも思い出しながら癒されてます。





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