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風邪をひいたとき

私は扁桃腺肥大で風邪をひくときはいつも
喉から。脱水症状もおこし、病院にいくと
点滴を打って帰るというコースがお決まりだった
(点滴のはりって画鋲の緑の持ち手がついているやつに似てるな
ってよく思ってた。)

小児科の先生はとてもやさしくて
看護師のひとたちも優しくて
見た目は家なのに中はすごく天井が高い
その病院の雰囲気が好きだったのを覚えている。

小児科に通う年齢を過ぎて高校生で留学に行くときに
必要だったB・C型肝炎の予防接種、帰国後母の強い勧めで子宮頸がんワクチンを打った時には当たり前だけど、先生が子ども扱いをしなかったことに
違和感のようなものを感じた。こんな先生だったっけ?みたいな感じ。
なんか、どこかそっけない。それが小児科の先生の最後の記憶。


風邪をひくと母といつもの小児科、
喘息まではいかないが咳がひどいので咳止めの薬、
点滴コースの後はビデオ屋さんで好きなビデオを借りてもらえる。

ちょっと笑えたのは
二番目が私が寝込んでいるときに
私の布団の周りをころころ(テープが付いたごみをとるやつ)
で何度もころころ、ころころしてくれたことである。
妹なりの看病だったようで、子どもらしい発想でおもしろかった。

父が家に帰ってくるとそのままおでこを触りにくる。
「大丈夫か?しんどいの」大きな手がおでこにのせられる
”手当て”にいつも泣きそうになっていたし、安心していた。

母は体調を崩すと怒る。
「寝ときなさい!」「またテレビばっかりみてから!」
と部屋を隔離される。ときどきそのままリビングで寝ることを
許してくれた。


いろんな看病方法が私の家にはあった。


咳が本当につらくてそれと一緒に頭痛もセットで。
病院に行くと「扁桃腺まっかかだわ」「リンパすごく腫れてますね」
がお決まり。処方される薬やシロップは一時的なものでしかならず
眠れない日も多かった。

あの時の私にいいたい。
いい漢方薬局にであえたよ!
咳がピタッと止まったの!革命が起きたよ!


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