辛いのはみんな同じという縛り

お前は地獄にでも落ちてしまえ。
目の前で電車が出発してしまえ。
お金を入れたのにガチャガチャ出来なくなってしまえ。
どこかに足の小指をぶつけろ。

そんなやつが教師をやるな。正しさだと思うな。

思春期の脆い子供にそんなことを言うな

辛さの、量も質も、密度も、組成式も抵抗力も。

その全てがみな同じだと思っているのか。

安全な水を飲める国に生まれた 私 が悪いのか。ご飯を食べられない人もいるんだから、と毎日申し訳なく思わねばならんのか。

なんなんだお前は。

どうして月日が経っても私の記憶に残っている。

どうしてまた、夢に出てくる。

私はどうして、まだ忘れられない。

どうしてまた、目を見て言い返せず惨めな私を思い出さねばならん。


「大丈夫って言って欲しいの?」

ふざけるな。私はあの時大丈夫ではなかった。

はやく忘れたい。

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