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ひとり旅が向いていない話

学生最後の春休みに、はじめてひとり旅をしました。

途中までは、楽しめていて、体調も悪いわけではありませんでした。
でも、最後の最後で、落胆することになってしまいました。
「私はひとり旅もできないのか…」、と。



新幹線で片道3時間の距離で、1泊2日。

直接会いたい人がいて、社会人になったら時間がない気がする、この機会にぜひ会えないか、とお話しして、会う約束をしてくれました。

早速、新幹線やホテルの下調べ。

大体の目星をつけたはいいものの、新幹線やホテルの予約の仕方があまりわかっていなかったので、
旅行代理店に行き先を告げて、スタッフさんの指示に従って計画を立てました。

後日、新幹線のチケットの受け取りと料金の支払いに行ったのですが、万単位の買い物ははじめてで、妙にソワソワしてたような気がします(笑

旅行当日までは、観光地や行きたい場所を調べ、計画を立てて、余裕のある時間設定にできているかをチェックし、
荷物をまとめて前日と当日に念入りにチェック。

当日は、新幹線のチケットやキャリーバックの小さな鍵を無くしてないかと不安になったり、
新幹線や電車の番号・名称・時間を2〜3度見て確認したりしていました。

でもそこまで不安になることなく、乗り場にもきちんとつけて、時間通りに行動できて、落とし物や忘れ物もなかったです。
行きたいところにも行けて、余裕のある計画のおかげでのんびりと観光できました。
意外と冷静に行動できてたなぁと思います。

会いたい人との約束の時間が、いちばんドギマギしていたかもしれません(笑



『会いたい人に会う』という目的を達成できた上、たくさんお話しできて、直接でしかわからない雰囲気も垣間見れて…

あのとき、会えるかどうかを尋ね、ひとり旅をする決断ができてよかった、と心が満たされていました。


帰りの新幹線で、

『ひとりで行動するのってこんなにも楽なんだ。
他人に気を使わせなくていいし、
自分のやりたいことだけをやれるし、
自分で立てた計画を自分の気分次第でさらっと変更できるというのも、自分に合っていて心地いい。

なーんだ、意外とひとり旅ってできるもんなんだ。』

悠然とシートにもたれて、そんなことをぼんやりと思っていました。



しかし、悠然とした気分でいられたのは、新幹線を降りるまででした。



新幹線を降りた後、血の気が引くような浮遊感が襲ってきました。
油断すれば、気を失ってしまうような。

自宅の最寄り駅までの電車内で、その感覚は徐々に強くなっていき、席に座れなかった私は壁の近くでへたり込んで、少しでも酸素を取り入れようと肩を持ち上げるような深い呼吸をしながら、最寄り駅に着くのをただひたすら待っていました。

その駅に着くまでの時間は、永遠のように長かった。


私は時々不意に気を失ってしまうことがあり、あの感覚は、たぶんその前兆だと思われます。
『迷走神経反射』という病名で、直接命に関わることはないそうです。
倒れそうな感覚があったらとりあえずしゃがみましょう、と医師に言われたので、しゃがんで(座り込んだという言い方が近い)どうにか堪えてました。
(本当は、私にとっては身体を横にするのがいちばん楽なのですが)



チケットを買う・新幹線に乗る等の経験ができた。
ひとりでの行動はすごく楽だった。

でも、『どうにかできるのは自分だけ』というのが、
どこかでプレッシャーになっていたのだと思う。

イレギュラーなスケジュールで疲れが相当に溜まっていた、というのもあるのかもしれない。

新幹線の気圧の変動があってしんどかった、というのも。


誰かを連れて行って『助けてくれる人がいる』という安心感を確保するか、
1〜2日後に帰るのではなく、日にちを空けて一旦体調を戻してから帰るか…。
解決策が、これくらいしか浮かびません。

あるいは、もういっそのこと、ひとり旅はしないか。

ひとりで行動するのが、あんなにも心地よいものだと知った途端に…。

その人とはもっとたくさん会いたいし、
遠い地域にも行ってみたいのに。

どこへでも行きやすい、日本の中心辺りに住んでいるというのに。



今のところ、悲しいけれど、ひとり旅はしないことにしています。


***

なんとなく、私には『向いてない物事』が多すぎるように思います。
大袈裟に言ってしまえば、『生きるのに向いていない』人間のような気がします。

はじめてのことを経験し、向いていない事柄を把握できただけ偉い、とポジティブに考えるべきなのでしょうか…。


ひとり旅に行きます、という方をSNSなどで知ると、大丈夫かな?と思ってしまいます(余計なお世話ですよね…すみません)。

新幹線や電車の時間が決まっていて、それに合わせて行動しなきゃいけないことを思うと苦しいし、
少なからずイレギュラーなことをやっているから、体調を崩してしまわないか心配になってしまいます。

平気な人は平気なのだろうけれど、
HSPの傾向にある人はなぁ…多少しんどい面はあるんだろうなぁ…と考えずにはいられないのです。



そういえば、私が恋人や結婚相手が欲しいと思うのは、
『何かあったときに助けて欲しい』という思いがあるからだ、と不意に思い出しました。

なんだか、無性に安堵しました。

そのような相手を求める理由として、
生きる理由と死ぬ理由以外に、比較的まともな理由があったと気づけたから。


結婚で生死を考える話を綴ってます、こちらからどうぞ↓

https://note.com/fine_elk533/n/n3cf1e610b399



『50の質問』を少しずつ答えていってます。

こちらのお題をお借りしています↓

https://50mon.jp/q/513


30.好きな季節

春、秋


31.好きな時間

旅行先の旅館かホテルの、朝の涼しげな空気を感じるとき。
また、少し早起きして朝風呂に入っているとき。

寝るまでの間、もちもちのクッションを足と腕の間に置いて、布団の上で足を伸ばして、気になった文章があればすぐ書けるように傍らにスマホを置いて、そんな環境で読書しているとき。

朝、好きな時間までダラダラと寝ていて、ぼんやりした頭で、『あー、今日休みだからどれだけダラダラしててもいいんだ…最高…』と思うとき。


32.好きな場所

色の統一されて、自分の過ごしやすいようになっている自室
自然の景色で、緑と水がある場所


33.好きな曜日

…ないかもしれない(苦笑

理由を書いてみたけど、ぐだぐだになったのでカットしました💦

***

では、また、どこかで。

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