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ピコピコピコッとピコットさんがやってきたのかな❓🧚🏾‍♂️

私は、鼻歌をよく歌う。気がつくと歌っている。
洗い物をしながら、洗濯物を干しながら、自転車を漕ぎながら。買い物中にいつの間にか歌っていて、マスクしてて良かった〜と思うこともしばしばだ。

鼻歌は、わざわざそうしているつもりでなくても、たぶんその時の何らかのモヤモヤや、心配事を取り払って、頭の中を🎶🎶🎶でいっぱいにしてくれる。
「大豆田とわ子と三人の元夫」というドラマで、とわ子さんがよく、お風呂で鼻歌でアニソンを歌っていた。ああまた歌ってるなぁみたいな顔を元夫がする場面もなんだか好きだった。
私の母もよく鼻歌を歌っていた。歌いながら、料理をしていたり、掃除をしていたりすると、ああ良かった、みたいに思ったものだ。

さて、私が鼻歌でずっとよく歌っている歌に、「ピコットさんがピコットさんがやってくる🎶」というものがある。「ピコピコピコッとピコットさんがやってくる🎶」そこのところを、ここぞという時、さあ頑張ろう!とか、よし次行ってみよう!の合図みたいに歌っている気がする。
これは、何の歌だろうかと思って、同世代の人に聞いても、知らないと言われたことがあったので、もしかしたら、小さい頃に私が作った歌なのかななんて思っていた。

ところが、違った。ふと、思い立ってネットで検索したら、あった。ありました!今更ながら、ネットって凄い!

ピコットさんは、ちゃんとした「おかあさんといっしょ」の歌だった。

「ピコットさん」
  作詞 香山美子
  作曲 湯浅譲ニ

ピコットさんは小人のようだ。ぼくがシャツのボタンをはめたり、パパと大きなソファーに座っていたり、ママがコップにジュースをついだりしてると、やってくる。やってきて、何かをしてくれるということまでは歌われていないけれど、とにかくやってくる。

私は、「おかあさんといっしょ」が大好きで、大人になってからもよく見ていたくらいだったが、小さい頃は特に毎日楽しみにしていて、歌も覚えていた。「ピコットさん」のことも、きっと大好きだったんだろう。
何をしてくれるのか、わからないけど、ピコットさんは私のピンチを救ってくれる存在だと思ったに違いない。それで、ずっと「ピコピコピコッとピコットさんがやってくる🎶」と歌い続けているのだとしたら、我ながらしつこいというか、変わらないにもほどがある。
かつて、この曲に携わった方々も、まさかこれを聴いたちびっ子が、アラカンになっても毎日無意識に、ピコットさんを待って歌い続けることになるとは、思わなかっただろう。

子供は、元気がない時に、「勇気100%」や、「アンパンマンのマーチ」を無意識に歌ったりすることがある。そしてそれで本当に元気になれる。
だから、小さい頃に力をもらえた歌は、皆んなの心の中でずっと応援してくれているんだろう。

映画「かもめ食堂」で、ミドリさんが、子供の頃弟と見ていた「ガッチャマン」の歌をちゃんと覚えていたのも、そういうわけかも知れない。
でもまあ、「かもめ食堂」の時代に、手軽にネット検索が出来ていたら、サチエさんとミドリさんは出会えていないということにもなるけれど。

自分を元気づけたり、励ましたり、慰めたりするために、無意識にそれに相応しい歌を心の奥から引っ張り出してきて、無意識に歌うという、自動鼻歌機能が、私達には備わっている。
それは、それで、凄い!凄い!ことなんじゃないか?

そして、私はきっと、ずっと、知らないうちに、ピコットさんに助けられてきたんだろう。きっと本当にピコットさんはやってきて、守ってくれているんだな。長い長い間。
もしかしたら、ピコットさんは、たくさんの元ちびっ子のところに駆けつけて、今も大忙しなのかも知れない。
ピコットさん、ありがとうね🧚‍♀️


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