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認知症の母と行く神社仏閣巡り・萬福寺

大阪と京都の境い目に住んでいるので公共交通機関で行ける神社仏閣がたくさん!

母達が引越して来た当初はまだ要介護1で仕事が休みの週末には、しょっちゅう電車でお詣りに連れて行ってました。
住んでると『いつでも行ける〜』って、案外行かないものですね。
おかげで嫁に来て27年で1番お詣りしたかも。
ただ、悲しい事に楽しくお出かけしても帰りの電車では全く覚えてないんですけどね…

萬福寺・ほんのり中国っぽい

京阪電車の黄檗駅から歩いて5分ほど。
広大な敷地の中に全部西側を向いて左右対称に建てられた伽藍が配置されています。

二段屋根の中国門の牌楼(ぱいろう)漢門。
なせか門を入っていきなりお詣りする母

境内の道は、正方形の石が斜めにズラーっとしかれていました。
龍の背中のウロコを表しているそうです。
ちょっとデコボコしてるので、足元注意して下さいね。

萬福寺の有名なすっごく大きな木魚!!

打ち鳴らして食事や法要、儀式の時間を知らせる開椰(かいぱん)です。
中国から伝わって木魚の原型って言われてます。
残念ながら鳴らしてる音は聞けませんでした。

本尊の釈迦如来坐像や十八羅漢像を安置する本堂とそれぞれの斎堂が全て屋根付きの回廊で結ばれています。
雨や直射日光も遮られて良いですね。
大きめの石畳で少しボコボコしたところもありますが、全体的に通路の幅も広くて歩きやすいです。

灯籠がミツバ葵の模様ですが日本ぽく無いと思うのは私だけ?

いきなり鬼瓦みたいな物が現れました。鬼門避けでしょうか?

1663年に作られた木製の像

天王殿に黄金色の布袋尊が安置されています。
高さ110㎝もあって迫力です。

主要建築物の23棟や回廊などが重要文化財に指定されています。

萬福寺産の可愛い盆栽たち。
1個500円で販売されてました。
スクスク育ったら、なんだかご利益ありそうですね。
なぜかシーサー(非売品?)や屋根瓦の装飾?も一緒に飾られています。

たまたま読経の時間に外から見学できました。
経典も唐音と呼ばれる中国語で読まれるていて、日本のお経とはリズムやイントネーションがちょっと違って独特でした。

江戸時代初期に中国の明から渡来した隠元禅師が開創。
明朝末期ごろの様式で造られた伽藍建築や配置で、建築材は南アジアや東南アジアのチーク材が使われています。
建物には円形の窓も多く、桃の実をデザインした『桃符』という飾りや『黄檗天井』と呼ばれるアーチ型の天井など、日本の寺院とは違った様式があちこちにみられます。


禅師が中国から伝えた精進料理の普茶料理も有名です。(3日前の午前中までに要予約)

社務所の横の売店では、隠元禅師から伝えられた隠元豆(インゲンマメ)・西瓜(スイカ)・蓮根(レンコン)・孟生竹(タケノコ)・木魚などをデザインにあしらった手縫いや文房具、ポチ袋や扇子などの雑貨もたくさんありました。

御朱印も木魚のスタンプでカワイイ。

門を入ってすぐにある休憩所。
素敵な木のイスとテーブルです。

◆アクセス◆

京阪宇治線「黄檗駅」・JR奈良線「黄檗駅」
下車それぞれ5分ほど

◆拝観料◆

・大人、大学生、高校生  500円
・中学生、小学生     300円

◆拝観時間◆

9時〜17時(受付 16時30分)

のびのび大陸的な雰囲気で、日本の繊細で『わびさび』な感じとはひと味違った寺院です。
一度体験してみて下さい。


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