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干からびたオカルトブームのミイラかや

 この記事で思い出しちゃったよ。

 昭和末期から平成中頃まであったんだろうか。ビートたけしとか宜保愛子の天敵とされた大槻教授なんかが出演していたオカルト番組があった。UFOだとか宇宙人の写真、ミイラ、イエティ、ネッシー、海底人だの地底人だの、胡散臭さ満載の。たぶん視聴者は、真贋なんてどうでもよく、その胡散臭さを楽しんでいたのだろうと思う。
 そのビートたけし系オカルト番組よりもっと前に、水曜スペシャルという番組枠で『川口浩探検隊』というシリーズがあった。アドベンチャー系眉唾オカルト番組とでも言ったらいいのだろうか。
 嘉門タツオが「ゆっけゆけ川口浩 ゆっけゆけ川口浩 かわっぐちひろしがぁ~洞窟に入る~》と歌うパロディみたいな風刺みたいなオモロイ曲もあった。どういう番組かは、この曲の歌詞を見てもらえば良くわかるので見てください。

 前出記事のミイラ騒動で思い出されるのは、最近知れた日本の人魚のミイラの正体である。人魚のミイラと言われて長年保管されていた物体が継ぎ接ぎの偽物であったことが判明したばかりだ。下半身なんて、まんま魚の干物であった。
 日本では、オカルトブームは、すでに過去の古い風潮である。いまさらオカルトブームなんて、まさに消費期限の過ぎた干物――ミイラを水に浸して戻しているような感じがしないでもない。「やっぱりな」としかみんな、思わなかったろう。メキシコのミイラ騒動も、さっさと化けの剥がしちまえよって苦笑いしている日本人は、きっと多いことだろう。
 もしかすると、メキシコの人たちも、かつての日本のオカルトブームのように真贋よりも胡散臭さを楽しんでいるだけなのかもしれない。結局、メキシコの周期遅れのオカルトブームってことなんだろうかね。

 あ。そう言えば、昨日って13日の金曜日だったか! オカルト、オカルト……💀

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