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光陰は瞬間移動 もうジジイ

 今年も、もう僅かです。1年が始まったと思ったら、もう終わりです。

 年が明け、1月、2月と寒さに「早く春が来んかな」とひたすらぶるぶる震えながら、ただ、じっと耐え
 春が来れば「花粉うぜぇ」「黄砂は悪魔の粒子じゃ」「体だりぃ」とゴロゴロと引きこもり
 梅雨になれば毎日「どんより、じめじめ、体の中までカビ生える」とうつうつとため息すら湿っぽく
 夏になれば「暑くて動けん」「脳みそまで溶ける」とバテバテのダラダラと死体化し
 秋になれば「脱げば寒いし」「着れば暑いし」とイライラするも体は動かず
 そして冬が来て、えっ、もう年末なの……。
 毎年、この繰り返し。生まれこのかた、この繰り返し。アホみたい……。

 こんな年月が過ぎ去る早さを「光陰矢のごとし」と言いますが、矢というより瞬間移動な気がする。
 矢を放つどころか、矢をつがえる弓さえなくて、矢はどこ? 弓はどこ? そもそも的が……って、「どこどこ」 と探しているうちに人生ジ・エンドのカウントダウンが始まっちゃってる感じ。
 人生が始まる前に終わりを見ている。

 どうでもいいことだけど、タイトルのジジイはババアでもいいんだけど、「少年老いやすく学なり難し 一瞬の光陰軽んずべからず」って言葉もあるからジジイにしといた。

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