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ペアーズで出会った男性たち

帰国して、ヒマ

2015年から海外勤務を続け、1,2年おきに国を転々としながらエキサイティングな生活を送ってきた。まともな恋人はいなかったけれど、人生にとても満足していた。からの突然のコロナ禍。赴任地である限界途上国から帰れる人は一度帰国するように組織からお達しが出たのが2020年半ば。2021年春から本格的に日本に帰国して働き始めた。
日本は安全だけど、仲の良い女友達はほとんど海外在住だし、コロナもまだ地味に続いていて男友達(もはやほとんどが既婚者)を飲みに誘うのもはばかられた。

そこで、婚活というよりも、気軽に食事に行ける友達探しとしてアプリを始めた。もちろん、深い仲になっていろいろ楽しめたら良いなという気持ちはあった。あったけど、「結婚しないと!」とか、「まじめな恋愛しかしたくない!」とか必ずしも思っていなかった。むしろ、許容範囲な人とならワンナイト的な肉体関係も楽しめればいっかー的な軽いノリだった。

いくつかのアプリを並行して開始してみたけれど、すべてのアプリを使い続けるのはしんどいのでインターフェースの使いやすさから結局ペアーズのみに絞られた。


ペアーズで会った男性陣紹介①

ペアーズを始めたときには37歳。自分で言うが、かなりいい歳である。あんまり高望みしないでおこうと思いつつ始めたが、意外にも結果的には大豊作だった。プロフィールの作り方については別の記事で書こうと思うので、とりあえず出会った男性の中でおもしろかった人を順に紹介していきたい。年齢や職業はもちろん出会った当時のもので、個人情報に配慮して多少の脚色はある。

41歳ベルギー人 ソムリエ

記念すべき初アポ。
なお私の方針は、何回かメッセージをやり取りしたらとりあえず会う。メッセージを何往復もさせるのは面倒だし、会わなきゃわからん。

ソムリエ氏は最初からキナ臭かった。
自ら「お茶しましょう」と誘ってくれたのだが、なぜか荻窪指定。会ってみてわかったが、荻窪に住んでいるらしい。初対面の人を自宅最寄り駅まで呼び出すのはなかなかイケてる。
地元なら隠れたオサレカフェでも案内してくれるのかと思いきや、提案されたのはドトール。いや、ドトール、良いよ、好きだよ、美味しいよねドッグ。でもさ、あの席間詰め詰めで隣の人の会話が丸聞こえの場所でお話しして恋が芽生えるかな…?ベルギーでは芽生えるのか?

とりあえず、もう少し先にあったドトールよりは席に余裕のあるタリーズのテラス席に誘導した。

ソムリエ氏は、母国の大学で日本語を勉強して来日し、日本に住んで約20年。もう永住権も取って合気道を趣味としているらしい。見た目は一般的な白人西洋人で、外国人好きの女子にはウケそう。日本語も流暢。氏はペアーズをすでに数か月やっているらしいが、男性はアプリ使用料が有料の上、日本人女子は下ネタが通じないなど噴出する大量の愚痴。しまいには「路上ナンパを制してこその漢(オトコ)!」との持論を展開し始めた。

いや、そしたらその辺でナンパしてこいや…。

その後も、バーでナンパもしてみたけどニューハーフが多くてホテルに行ったら実は”付いていた”というような微妙な下ネタ話が展開される。

で、ここまで話して思ったのが「ジェンダー観がすごく古い」ということ。常に「女は」「男は」というくくりで話を展開する。
日本人の女性の中には、あたかも欧米人はその点すごく進んでいて、遅れた考えの日本人男子絶滅しろ!くらいに過激なことを言うフェミニストがいるけれど、ほんと人それぞれ。年齢的にはほぼ同世代なのに、古いジェンダー観やなんなら日本人女性を少し格下に見ている気配さえ感じられた。

見た目もスペックも決して悪い部類ではないのに、話せば話すほど残念な人だった。もしかしたら若い頃は”外国人枠”でモテてきたのかもしれないな。

38歳日本人 獣医師

見た目は普通、臨床よりは研究寄りの獣医師。
新丸ビルのタイ料理店でランチ。
結婚願望の強い人のようで、会って5秒で結婚結婚と言っていた。
私はもしかしたらこの後また途上国勤務になるかもしれないし…という話をしたら「途上国、良いね、ついていけます!」と超前のめり。

いや確かに、海外赴任についてきてくれてなおかつそこで仕事も見つけられそうな人良いよね。獣医の仕事ってそんなホイホイ見つかるのかな。

ただ、途中からビールを飲んでさらにヒートアップ。
「いやー、そしたらあとは子供を産む時期だけかー」と言い出した。

いやいやいや、結婚するとか言ってないし、そもそも付き合ってないし、なんで会って1時間で早くも子宮ロックオンなんですか。
こわい。こわすぎる。

ビールの酔いが回ったのか次第に「子供」「結婚」しか言わなくなったので恐怖体験過ぎて解散後速攻でブロック。

結婚願望のレベルについてはアプリの該当欄に書いてあるんだけどね。

40歳日本人 アート系団体職員

表参道のおしゃれ系アートカフェでランチ。
某公共団体の美術関係部門で働いているらしい。なんだかおしゃれ。
しかも顔が私好みの塩顔で、高橋一生と誰かほかの塩顔を混ぜたような何とも言えない塩。好き。

やっぱり、客観的な顔の美醜ではなく、好みの顔ってあるよね。

淡々とアートや仕事の話、海外の話をして楽しい時間が過ぎる。
…デートしてる……!!!という気分。

ちなみに、先に店についたので予約の名前(苗字)が判明したので職場の検討をつけて検索したら顔写真付きの記事が発見され、その日のうちに本人を特定できた。お店の予約の名前、気を付けてね。

次回会う約束をして解散。

次の記事につづく

今回はとりあえずこんなもんで。

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