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ロサンゼルス生活113-115日目

ロサンゼルスは相変わらず日が長い。まだ明るいから18時頃だろうなどと余裕をぶっこいていると、実はすでに20時頃だったりする。この勘違いよくある。またその日のその後の過ごし方に大きな影響が出る。

-13日(土)

ハリウッドまでミュージカルを観に行ってきた。『Reefer Madness』。90年代の後半に初演。後に2005年に映画としてもリリースされた作品のよう。舞台は1930年代のアメリカ。大麻使用の恐ろしさというテーマを風刺を効かせた形で作品化されている。

アメリカで舞台を観たのは二回目。一度目は5月の終わり頃にマリオネットシアターを観に行った。せっかくエンタメの本場にいるのだから、舞台はたくさん観に行きたいと思っている。上演されている小屋はそんなに大きくなかった。日本の大き目の小劇場のサイズとほとんど変わらないのではないだろうか。元々は芝居小屋ではない場所を劇場仕様にリメイクしたのだろうか。小屋には様々な凝った演出がなされていた。

作品もよかった。舞台というのは役者さんの熱量がダイレクトに伝わってくるのだが、やはりいい。特にミュージカルは歌や踊りがあるから、その熱量もガンガンに伝わってくる。しかし歌って踊って芝居して、役者さんたちのあの体力、マジで驚きしかない。

ハリウッドに行ったのも初めてである。すごい人がいた。ハリウッドという場所は完全に観光地なのだな。歩いているとアカデミー賞でレッドカーペットが敷かれていると思われる場所に出くわした。多分あそこだと思う。映像や写真で見るとすごく豪華な場所にも思えるのだが、実際に行ってみると、そこまでの感動はない。建物系の観光地に行くと、そんな風に思ってしまうことが多いのは私だけだろうか。

ハリウッドでは素敵なレストランで食事も楽しんだ。思えばアメリカに来てから妻と二人だけで、どこかに遊びに出かけたのは初めてだったかもしれない。

-14日(日)

朝からサンフェルナンドバレーのお寺へ。昼にオトキというみんなで食事をする時間があった。それぞれがそれぞれに作った料理を持ち寄る。私は玉子焼きを作って持って行った。日本の寿司屋で働いている時に教えてもらった料理である。アメリカに行く前にこれだけは覚えておけと。その料理を持って行った。みなさんに喜んで頂けたよう。プロ直伝の玉子焼きである。不味く作るわけにはいかない。

夕方からはリトルトーキョーにあるお寺へ。メトロで出かけた。Obonというお祭りを見に。すごい人出であった。たくさんの人が祭りや盆踊りを楽しんでいた。何か屋台で食べようかとも思ったが、すでにほとんどのものが売り切れており、結局ビールを2杯飲んだだけで終わった。帰りは友人に自宅まで送って頂いた。ありがたいこと。

-15日(月)

朝からサンタモニカカレッジへ。行こうと思ったが自転車がない。自宅下の駐車場に止めてあったはずなのだが盗まれてしまったようである。さすがはロサンゼルス。恐ろしい街。意気消沈ではあったが、学校を休むのももったいない。徒歩とバスで行くことにした。

歩いて15分ほどのバス停からバスに乗る。そこから10分ほどで到着。自転車で行くよりは遅いかもしれないが体力の消耗は少ない。これはこれでいいかもしれない。自宅近くのバス停からでも行くことはできる。しかし乗り換えが発生する。夏学期は来週まである。この辺りもう少し研究が必要である。

帰りは学校の友人が自宅まで送ってくださった。「今日はかわいそうだから」と。ありがたい限りである。私はこのような人からの善意によって生かされている。悪意に攻撃されることもある。そういうこともあるだろう。しかし私は人の持つ善意をより信じて生きていきたいと思う。善意と同時に悪意もまた自分や他者の内部にあるということは承知の上で。

明日からはサン・ルイス・オビスポという場所に2泊3日で行くことになっている。小学生のサマースクールのお手伝いのようなことをする。私の仕事は主にキッチンスタッフのよう。料理は好きなこと。得意かどうかは分からないが。このようなお話があれば、いつでもどこにでも伺いましょう。

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