ロサンゼルス生活31日目

本日のロサンゼルスは曇り。このところ曇りの日が多い。もうこちらにやってきて一ヶ月が経った。

昼からは買い物。25日に近隣のお寺でのイベントがある。そこで親子丼を出す予定である。親子丼の他に味噌汁やサラダも出す予定である。

車を出して頂いて、まずはマルカイに向かう。ここは日本食材のドン・キホーテのようなところだろうか。日本でよく見かける品が低価格で並んでいる。自宅で材料のメモをしてきた。メモの通りに買い込んでいく。続いてはトレイダージョーズである。ここは野菜や卵などが安い。鮮度も悪くないのではないだろうか。こちらでもメモに従って買い込んでいく。

夜。もう一度親子丼を作ってみようと思っていたところに連絡が入る。どうも参加者の中にアレルギーを持った子がいるらしい。大豆のアレルギーとのこと。醤油や味噌は使えない。これは困ったとどうしようと考える。電話を手に取る。日本で半年ほどお世話になった師匠に電話。老舗の寿司屋の店長。同じ日本の料理だ。きっと親子丼のことだって分かるだろう。

「出汁を強めにして、塩と味醂と砂糖で丸め込むしかねーんじゃねーか」とのこと。私もだいたい似たようなことを考えていた。しかしもっといい方法があるのではとも思っていた。なにかいいアイデアをもらえるならばもちろんラッキー。しかしそれがなかったとしても、信頼できる人の後押しがもらえるということだけでもありがたい。店長が言うならば間違いない。その方向で考えてみよう。

早速作ってみる。少し味が物足りない気もするが not so badである。明日はもう少し砂糖を強めてみよう。しかし久しぶりに店長とも話ができてよかった。なかなかね、理由がないとね、人への連絡っていうのも難しいものですから。これは日本男性だけの特性なのだろうか。それとも万国共通?老若男女共通?

最近夜は映画を観ていることが多い。「ミリオンダラーベイビー」「クラッシュ」「それでも夜は明ける」。ここ最近に観た映画である。どれもアカデミー賞の作品賞受賞作品である。

「ミリオンダラーベイビー」は尊厳死というものをモチーフに扱っている。だが描かれているものは究極的な男女の愛情である。

「クラッシュ」と「それでも夜は明ける」は人種差別。人種差別を扱ったアメリカ映画は昔から多いと思う。やはり根深く普遍的なテーマなのだと思う。日本ではなかなかなりづらい。基本単一民族の国家だから。「GO」のように在日韓国朝鮮人を扱っている作品はもちろんある。だが普遍的なテーマにはなかなかなりづらい。マジョリティとマイノリティの数の差が大きすぎるのだと思う。映画に触れることでアメリカという国の特殊性と日本という国の特殊性を同時に感じることができる。

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